平安時代、災いや病気は怨霊の仕業だと信じられておりました。
朝廷では、それらをけがれとして嫌いました。
そして、けがれを占いや祓いによって鎮めたのが陰陽師と呼ばれる人たちです。
中でも、もっとも力を持っていたとされるのが安倍晴明です。
晴明公は、6代の天皇の側近として仕え、日本独特の陰陽道を確立した人物です。
この時代の陰陽師は、まじないや占いをするのが専門だったみたいですが、晴明公は、役人としての陰陽師だったので、夜の天体を見て暦を作り、何か悪いことが起きたり、天からの知らせではないかと観測して、帝に知らせて行く仕事だったみたいです。
安倍晴明を祀る神社が京都にあります。
それは、晴明神社です。
神社の創建は、寛弘4年(1007年)で、晴明が85歳で亡くなった2年後になります。
晴明神社の場所はといいますと、もとは晴明公が住んでいた所みたいです。
この住んでいた場所とは、大内裏の隅、すなわち天皇のお住まいから東北に位置する所で、言わずと知れた鬼門にあたる場所であります。
その鬼門に住んで、天皇をお守りしていたということですね。
とても素晴らしい人物です。
晴明神社の一の鳥居には、神社の名前ではなく、神紋晴明桔梗(しんもんせいめいききょう)の五芒星(ごぼうせい)が掲げられております。
五芒星とは、陰陽道における魔除けのしるしです。
y*******************mさんによる写真ACからの写真
晴明公の活躍はとても有名で、天皇や公家をはじめ、庶民からの信頼も篤かったので、神様として祀られるようになったそうです。
そして、境内には御神木の楠木があり、推定樹齢は約300年です。
防虫効果がある楠木は、病原菌を防ぐことから、魔除けの木とされていたみたいです。
とても立派で大きいですよ。
それから、晴明公にお祈りすれば、さまざまな災いから身を守り、病気や怪我が治ると、今も語り継がれているそうです。
パワースポットとしての神社になっておりますので、機会があれば、お祈りに行ってみてくださいね。
晴明神社へは、地下鉄烏丸線の今出川駅を下車して徒歩12分か、市バス一条戻橋・晴明神社前を下車して徒歩2分です。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
nuts
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