
イタリアの。。。トイレ?
ここはイタリア、ローマの地。
新婚旅行という人生の一大イベントで
初めて日本以外の大陸に足を踏み入れ、
無事に宿にたどり着いたその夜。
異国の地での初めての食事を終え
再び宿に戻ってきた。
窓の外から聞こえる喧騒も
観光地のそれと思えばなぜか心地よい。
緯度が北に近いせいだろうか
夜も遅い時間ではあるはずなのに
まだ夕方になりかけのような明るさだ。
部屋に入るなり
反射的に背伸びをする。
自覚はしていないが
体がちじこまっていたのだろう。
ようやく自分の空間にもどってこれたという感覚だ。
さて、あとは
少しのんびりして
明日の準備をして
睡眠をとるだけだ。
と、
これまで狭い飛行機で過ごし
緊張続きの体がリラックスしたその時、
先ほど胃に入れた食事とビーラも相まってか
トイレに行きたくなった。
人間として当然の反応だろう。
そして
当然のごとく
部屋に備え付けのユニットバスに向かう。
さあ、便器に腰を下ろそうかとしたその時
?
どっちに座ればいいんだろう・・・?
そう、イタリアのトイレは
日本のそれとは違っていた。
便器?らしきものが二つあるのだ。
単にトイレが複数設置されているわけではない。
片方は、便座もあり、
こちらが正しい便器?
であることは想像がついた。
私の便意は戸惑いにも負けず止まってはくれなかったので
そのまま正しいと思われる便座に腰を下ろす。
そして便意を開放しながら
もう一つの便器らしきものを観察する。
形状は洋式便器に近い。
だが、蛇口?がついている。
ウォシュレットのようなものなのだろう。
だが、どう見ても水道の蛇口だ。
日本のウォシュレットと同じ感覚で使用すれば
前進水浸しになるのは容易に想像出来る。
と、いうことは
便意を解放した後は
あちらの便器?に場所を移して綺麗にしろという事なのか?
その推理を裏付けるかのように
トイレットペーパーはロールの半分も残っておらず、
日本ではあるはずのスペアも見当たらない。
このトイレットペーパーの量では
成人二人が24時間で使用するであろう消費量を大幅に下回るではないか。
考えろ。
考えろ、俺!
