3/9現在、日本は予選リーグをキューバ、オーストラリアと勝利し2勝0敗となっている。
これで、2次ラウンド進出は、ほぼ確実となったが、問題点が多くみられたのでそれを中心に書きたいと思う。
2試合を通し、最大の問題は、クローザーの問題だ。
実際には、2戦とも西武ラインズの牧田投手が務めたのだが、戦前の予想では、松井、秋吉、平野の3投手から選ばれるとの事だったのだが、全く違ったのである。
これは、ライバルチームへの情報操作という点が考えられるが、2016年のペナントで1セーブもあげていない投手を、WBCでクローザーにもってくるというのは、理解がし難い。
確かに、牧田投手の実力は疑う余地が無く、国際舞台で数少ない「アンダースロー」の投手は有利だと思う。しかし、初戦、2戦目とも点差が開いていて9回にはいったが今後、
1点差もしくは同点での場面も十分考えられる。その時に上手く抑える事が出来るのか?
WBCでは延長となった場合11回以降はノーアウト1、2塁から始まる(タイブレーク)が採用されている。
タイブレークに突入となると、攻撃側から見ると、送りバント、犠牲フライ(もしくはスクイズ)とノーヒットで1点がとれる。また内野安打などが1本生まれれば大量失点につながるケースも多くある。
ここで必要なのが守備の連係もさることながら三振を奪えるピッチャーだと思う。
三振を奪えれば、守備側は最少失点で抑える事が出来る。
そこで、現在のクローザーの牧田投手だが、良い投手ではあっても、あくまで「打たせて取るタイプ」のピッチャーであり、ねらって三振をとれるタイプではない。
この点については、牧田投手自身もその様に述べている。
以上の点を考えると、タイブレークに突入した際に、牧田投手を登板させるのは得策ではないと考えられる。だが、そこでクローザーを変更し別の投手を急に登板させるの、どうかと思う。というか、別の投手を使うのならば、最初からその投手をクローザーとして 起用するのが筋だと考える。
今回選ばれた投手全員が、超一流の選手だから問題ないと言ってしまえば、それまでだが、
野球という競技の数少ない国際舞台でのプレーは、極度の緊張があると思われる。
その中で必要になってくるのがそれぞれの持ち場での経験である。
それは、予選から積み重なり、試合を重ねる事にチームとしての戦力が高まると思う。
日本を応援する一人として、是非3度めの優勝を実現させてほしいが、現在の所、チームではなく、個人の力で勝利している印象を強く受ける。
akimoto
最新記事 by akimoto (全て見る)
- 成功を近づけるために - 2017年5月23日
- プロ野球における先発投手と抑え投手の重要性とは? - 2017年5月9日
- 下剋上を使って・・・ - 2017年4月28日