私の住む仙台市の隣に多賀城市がある。
昔、多賀城という城があったくらいにしか気にも留めていなかった。
しかし、最近になり歴史小説を読むことで
実は重要な城ということに気付いた。
NHK大河ドラマ「炎立つ」で一躍有名になった国府多賀城
奥州藤原氏と縁の深い場所でもある。
日本三大史跡の一つで国の特別史跡
多賀城は奈良・平安時代に陸奥国(むつのくに)の国府が置かれたところ
奈良時代には軍事機関の鎮守府(ちんじゅふ)も併せ置かれていた。
古代東北の政治、文化、軍事の中心地としての役割を果たしていた。
奥州は独立した国として栄えていた。
金山を多数所有していて、外国との貿易も盛んであった。
北前貿易も盛んで昆布を各地に届け莫大な財を蓄えていた。
京の都以上の華やかさだったらしい。
そこに目を光らしたのが大和の国、黙っている訳が無い。
東北をそっと見守っていれば歴史は大きく変わっただろう。
本を読みながらひとり考えて見た。
政庁跡は、多賀城のほぼ中央に位置し、
東西103メートル、南北116メートルの築地塀で囲われ、
重要な政務や儀式が執り行われた場所だった。
春に咲く政庁跡の桜はなかなか見応えがある。
また5月下旬からあやめ 6月の上旬からカタツバタ
6月の中旬から下旬にかけてハナショウブが見ごろを迎える。
毎年、6月の中旬に「多賀城跡あやめまつり」が開かれるが
コロナの影響で中止となっていた。
今回は3年振りの開催
花好きの嫁に一目あやめを見せようと連れて行った。
実は私自身も初である。
事前にホームページを閲覧して必要事項を調べた。
自宅からは車で15分も移動すれば目的の多賀城跡地についてしまう。
臨時の駐車場に車を停めて早速アヤメ見物へと。
公園内には多くの出店が立ち並び催し物が演じられていた。
「はて?アヤメは何処だろう」
廻りを見渡してもアヤメが見えない。
人の流れを見ていると公園の裏の方へ歩いて行く。
私達も裏の方へ歩いて行くと、
見事に区画割されてアヤメが咲き乱れている。
同じように見えるが種類の多さにびっくりする。
あやめ、カタツバタ、ハナショウブが
約800種300万本が2万1千平方メートルの敷地に咲いている。
ぐるっと一通り見終わり、今度は多賀城跡地に行ってみた。
この跡地も生まれて初めて訪れた(笑)
道路を隔てた北側の小高い丘の上に政庁跡地がある。
蒸し暑い中、汗をかきながら政庁跡地目指して登った。
建物は無くすべてが址地となっている。
入り口に政庁復元模型が置かれていた。
それを見ながら当時をイメージしてみた。
丘陵からの眺めは思った以上に良い、東西南北と見渡すことが出来る。
ここに坂東武者たちが何万人と駐留していたとは想像を絶する。
当時の陸奥守は「源頼義」
そして奥六郡を愛した「藤原経清」
ふたりの主人公たちが
この多賀城を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いへと発展していく。
そして、この地から岩手の奥六郡(今の奥州から盛岡まで)に向けて出陣していった。
重要な軍事拠点がこの「多賀城」であった。
知っていると知らないではまるっきり違って見える「多賀城」
歴史上の有名な城跡が私には近くて遠かった(笑)
kamo
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今日は、ブログへの訪問とコメントありがとうございましたm(__)m
あやめ園と多賀城跡地、両方楽しめるのは、一石二鳥ですね!
いつか訪ねてみたくなりました