本日、2022年全日本卓球選手権の最終日です。
昨年引退してしまいましたが、日本男子卓球界の絶対エースだった水谷隼選手のすごさについて書いてみたいと思います。
水谷選手が注目され出したのは、彼が14歳のとき、平成15年度の全日本選手権で当時のオリンピック代表選手に勝ったことがキッカケだと思います。
相手は田崎俊雄選手。「カミカゼ速攻」と言われ、唯一無二のプレースタイルで、日本のペン表ソフト前陣速攻型のレジェンドのような存在。オリンピック・チャンピオン馬琳選手を破るなど、当たり出した止まらない大物喰いの選手でした。
14歳の選手が、実績も実力もある田崎選手に勝ってしまったわけですから、注目されないわけがないですよね。
このときは、青森山田の吉田安夫総監督(故人)がベンチに入り、打球に緩急をつける作戦で勝利したと言われています。(対前陣速攻型に対するヒントですよ。)
水谷選手のすごさは、第一にサーブ力が挙げられると思います。
中国選手を含めても、まちがいなくサーブの名手の世界のTOP10に入ると思います。
14歳でドイツ・ブンデスリーガに参戦した水谷選手。幼い彼の練習相手をしてくれる選手は少なく、ひとりでサーブ練習をしているしかなかったと言います。
以前、Youtubeで、水谷選手が直角90度に曲がるサーブを出すのを見たことがあります。実戦の中でそのサーブを出すことは、3球目の攻めの組み立てを考えると難しいと思いますが、すごい技術です。
フェイントモーションが巧みですし、相手が嫌がるのは回転量にも変化をつけている点でしょう。
水谷選手と言えば、フィッシュと呼ばれる技術で、打たれても打たれても粘り強く返球し、一瞬のチャンスを待って逆転打を放つことに注目されがちですが、
ドライブを曲げたり、スピードに緩急をつけたり、ナックルドライブを混ぜたり、ドライブの回転量に変化をつけるなどの高等テクニックを使いこなすところが非凡であり、すごいと思います。これは、一朝一夕に習得できるレベルの技術ではありませんが、中高生は、ふだんから意識して練習して欲しいと思います。
それと、戦術面の幅広さです(それを可能にする技術力があっての話ですが)。水谷選手は、練習時間の内、2時間くらい、競合選手のビデオを見て研究していたと言います。競合選手の弱点を研究し、戦術面での対策を立てておく。これも水谷選手の強さの要因の一つだった思います。
まだまだ水谷選手のプレーを見たかったですが、いまは「ありがとう。お疲れ様でした。」と言いたいと思います。
いつか、彼が指導者として名将と呼ばれる日が来ることを期待したいと思います。
songwave
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