8月某日、酒田港を出船しての「船マダイコマセ釣り」に行ってきました。
釣果は5人で40匹。マダイ・ハナダイ・ワラサなど。
当日は天候に恵まれ、鳥海山の真上に輝く太陽を受けながら、約40分ほど酒田沖に出ていきました。うねりはほとんどなく、真夏であっても朝の内はそれほど暑くもなく、実に気持ちのいい船上です。
前回6月は喰いも渋かったマダイが、今回はとても反応良く、到着してすぐにアタリがありました。今回は5人しか乗船しないので?あるいは暑さでダルい事もあり、船長はかなり後ろ向きで、深場には行かずに水深40メートルの所を数か所回っていくのですが、不思議な事に、どこにいってもコンスタントに釣れてきます。参加したメンバーでは経験者が2名とほぼ新人3名という事もあり、お祭りや根掛かりは相変わらず多いので、トラブル続きではあっても、移動する先々で必ず釣れてしまうので、結局、終了直前には船長も随分気を取り直したか、若干深場にも移動をしてくれる事になりました。
船釣りには絶対的なルールが存在しています。それは板一枚を隔てて、生と死の境が交差しているのが釣り船です。ライフジャケットを着用しているとは言え、もし船が沈没でもしたら、最悪の場合、不慮の死を迎える事だってないとは言えません。ですから、船の上では船長が絶対であり、ルールであり、法律なのです。だから、船長がどのような判断をしたとしても、そこにはただ、了解するのが船釣りの暗黙のルールなのです。
初心者に対してや新参者に対して、最初から良い条件で釣らせるような事は、よほどの事がない限りありません。何度も通って、船長の信頼を勝ち得ることで、よいポイントに連れていってもらえる…などという話はざらにあるのです。そういう意味では、まだまだ僕らのチームは船長にとっては新参者であり、初心者であり、乗船人数も最低限の数なので、良い条件の場所に最初から連れていくなんて虫の良い話はないのです。
それでも最後の方で、より深場に移動してくれたという事は、少しですが、船長の信頼を勝ち取ったという事も理由の一つとしてあげられるのだと思っています。
今回は、水温も高めで、この船には水をデッキに呼び込み常に海水の鮮度を保つシステムがないので、釣った魚は海水を入れたクーラーボックスにそのまま入れる事になります。しかし、この高温で、クーラーボックスの中の海水は簡単に上昇してしまい、釣った魚の鮮度が悪くなってしまいます。そこで、釣り上げた1匹1匹を丁寧にその場で血抜きをし、氷をいれたクーラーボックスに放り込めば、鮮度の良い状態で持ち帰る事が出来ます。
それをしっかりと行ったので、持ち帰った魚はとても状態が良く、磯臭さがない、美味しい刺身にする事が出来ました。
僕は先回全部の魚を持ち帰ったので、今回は3匹だけにしました。そして塩焼き・湯引き・漬け・こぶ締め・潮汁などにして家族で美味しく食べる事が出来ました。もう一匹持ち帰れば鯛めしができたなぁ…とちょっと後悔。でもどれも美味しく食べる事が出来て、満足する事ができました。
丁度、翌日は親父の88歳の誕生日でした。本来なら米寿の祝いを盛大にすべき所、元々親父が出不精でもあるので、旅館などにも出向く気がサラサラないため、自宅で簡単なお祝いをしましたが、「めで鯛」を使った料理と自家栽培のトマトやカボチャ・茄子漬・茄子の煮びたしを添えてのご馳走だったので、まずまず良かったかな!
Toshiya Oki
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