田舎者が飛行機に乗って横浜に着き
初めての夜が更けていく。
以前から興味のあった観光地を訪ね
半日以上歩き詰めの一日が終わる。
私は宿に戻り
〆の缶ビールの蓋を開けた。
明日からが本番だ。
そう、私は横浜に観光に来たのではない。
勉強するために来たのである。
社会福祉士国家試験の受験資格取得のため
合計2週間ほどのスクーリングを受講しに来たのである。
受講会場はパシフィコ横浜。
朝の7時半には会場入りしなくてはならない。
初日はオリエンテーションと一教科で丸一日が終わる。
昼休みはわずか45分。
近くのラーメン屋に行くには時間が足りない。
よって、朝にコンビニに寄って準備していく必要がある。
一教科しかないのでテキストは1冊のみ。軽装だ。
何しろ私は田舎者である。
明日一日の予定を
脳内シュミレーションしておかなくては
安心して眠れない。
考えているうちに缶ビールは空になった。
目覚まし時計をセットして慣れない枕に就く。
翌朝、めざましの前に目が覚める。
顔を洗って一階ロビーに。
東横インでは、朝のおにぎりサービスがある。
すでに三分の一くらいの席が埋まっている。
トレイを持っておにぎりを選ぶ。
中くらいの三角おにぎりが三種類並んでいる。
どうせなら全部食べたい!
欲張って3個を皿に取る。
味噌汁ともに流し込み、食後のコーヒーを急ぎ気味に空にする。
そろそろ席も混んできたため、トレイを返却して部屋に戻る。
身支度を整え、いざ関内駅へと足を向ける。
ベイスターズの選手たちのポスターを横目に見ながら
ホームへの階段を昇っていく。
さすがに都会のいいところは
時刻表を確認しなくてもすぐに電車が来ることだ。
田舎なら、電車を一本逃すことは丸一日の予定崩壊を意味する。
さっそく現れた電車に乗り込み
ひと駅先の桜木町で降りる。
昨日、あれだけ歩いたのに
たったひと駅電車に乗る。
なぜ歩かないのか。
それは、私が電車通勤(通学)することに憧れていたからである。
田舎では体験する事の叶わない経験。
今、私は電車で通勤している!!!!!
その感動を味わいながら、桜木町駅を出る。
桜木町の駅には思い入れがある。
山崎まさよしのあの歌である。
「こんなとこにいるはずもないのに・・」
思わず、過去の思い人の姿を探してしまう。
やっぱり、いなかった(当然だw)
そうこうしているうちに人の流れに乗って歩いていくと
動く歩道があり、それに乗るとパシフィコ横浜まで一直線だ。
歩道が終わり、タワービルの間を抜け、いよいよ講義会場にたどり着く。
会場は広かった。
このスクーリングを受けるために全国から集まってきている。
大学の大教場のような感じだ。
これから、勉強漬けの毎日が幕を上げる。
きりたん
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