ニジマスの炭火焼き実演+石焼き芋~ですよ

東北はもう雪景色・・・
釣りバカの僕ではありますが、寄る年波には勝てず、今年の釣行は断念。

ということで、こんな機会だからこそ、普段できない投稿を。
それは「ニジマスの炭火焼き実演+石焼き芋~」img_3117

■まず始めに尻ヒレのあたりに肛門があるので、そこから一気に腹を割き、顎のところまで切り込みを入れます。
ちなみに、釣りぼりの包丁はたいてい、切れ味が悪いので、一番良いのはご覧の様にカッターナイフです。
なぜなら川魚は身が柔らかいので、それで十分だし、何よりも切れ味がよいです。

■次に裂いた腹から、内臓をエラごとグイッと取り出します。エラは付け根のところをカッターで切断してもいいですが、慣れれば人差し指と親指で挟んでもぎ取れます。内臓を取ったら赤黒い塊が背骨のところに付着していて、これは魚の血ですから、きれいに流水で流してください。初心者の場合、この作業を忘れる場合が多いので要注意!

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■右利きの場合、魚の頭を左側にして、口から竹串を写真の様に、エラに通します。

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■魚の体側の中央からまっすぐに尾ヒレに伸びる直線が、いわゆる側線というやつです。この位置を覚えておいてください。この線に平行する形で、魚の体内には背骨が通っているのです。

■側線のわずかに上の、しかもなるべく頭に近い位置に竹串の先端を押しつけ、魚の身の反対側まで、ブスッと竹串を貫き通します。

 

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■すこし見づらいですが、側線の上を反対側に突き刺した様子です。

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■今度は少し距離を取って(あまり距離を取り過ぎると、最後の尾ヒレのところに竹串が刺しにくくなるので、なるべく頭よりの位置に)、今度は側線の下の方に、竹串を突き刺し、反対側に貫通させます。写真の部分、側線の下側に竹串がきているのがおわかりですか?ちょっと下過ぎた感じなので、実際には、側線の下、ぎりぎりのところを突き刺してください。

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■最後は側線の付近(上下どちらでも構いません)、尾ヒレのところに竹串を突き刺せば、いわゆる山奥のドライブインなどでおなじみの“ニジマスの塩焼き”の原型ができあがりました。このように側線の上下を竹串で刺し通すのは、こうすることで、背骨の周りをからめた形で竹串が通るので、竹串に骨が絡みついて、竹串からずり落ちることがなくなるのです。よく、口から一直線にしっぽに竹串を刺している人をみますが、まんべんなく焼くために、魚を回転させると、竹串の穴が大きく開いて、魚がぐるぐる回ってしまい、大変な目にあってしまいます。

このやり方さえ知っていれば、ちょっとしたアウトドア通みたいで格好いいでしょう?ぜひ、習得してくださいね。

■さて次は、肝心の塩ふりの説明です。

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■この時に大活躍する優れものが100均で購入した“アジシオ”です。何が優れているのか・・・おわかりですか?
実はニジマスの塩焼きで失敗するのは“塩ふり”時です。なかなか、適当にパラパラとふることが出来ません。なぜなら、はらわたの処理をしたりするので、手がどうしても湿り気を帯びているので、塩が水分を含み、かたまり気味になるからです。
ところがこのアジシオにはキャップの部分にはじめから小さい穴があいていて、おまけに塩に直接手が触れないわけですから、実に絶妙に塩をふることができるんです!

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■塩はまず腹の中にあまり多めではなく、パラパラとふりかけましょう。

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■次は背中に振りかけます。ビッシリふりかけるとしょっぱすぎてせっかく美味しい皮ごと食べられなくなりますから、写真のような量をお忘れなく。感覚としては一通り、全体に塩を行き渡らせ、もう少し追加しようかな・・・位が丁度いいかと。

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■次は両側面に塩をふります。

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■大切なのは背ヒレ、胸ヒレ、尻ヒレ、尾ヒレ、つまり全てのヒレには塩を多めにふることです。これ、とても重要。この塩が足りないと、炭火で焼いたときに、ヒレが真っ黒焦げになってしまって、見た目がとても残念になってしまいます。ヒレの部分だけは手に塩をとって、ヒレにすり込むような感じでいいでしょう。もちろん、アジシオの瓶から塩を3杯ぐらいの量ふりかけても構いません。

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■ニジマスの炭火での塩焼きのお供にぴったりなのが、石焼き芋!サツマイモを洗って、適当な大きさに切り、水気を含んだ新聞紙でまんべんなく包み、その上からアルミホイルで完全に包んでください。濡れた新聞紙があることで、サツマイモが焦げることなく、とてもきれいに仕上がりますよ。

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■炭火焼きのポイントは“炎で焼くな!遠赤外線で焼け!”という鉄則です。
よく、炭に火をつけ、ぼうぼうの炎の状態で魚を焼いている光景を目にしますが、これはとても残念な焼き方です。炎で焼いたら、あっという間にニジマスの焼死体となって、真っ黒焦げになってしまいます。
ですから、炎が出るほどに火力が強くなったら、すこし、炭同士の間隔を取るなどして、炎を弱め、魚に直接炎が触れないように、遠火で焼くのが塩焼きの最大のコツです。

■まずは腹から焼いていきましょう。しばらく焼いているとプーンと焼き魚のなんとも言えない香ばしい香りがし、ジュージューと魚からでる油が音をたて始めます。少しお腹のあたりが焦げ目ができるタイミングで、180度ひっくり返して背中側を焼きます。おそらく腹を焼くのに10分~15分。

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■今度は、背中を焼くこと10分ぐらい。焼けたかどうかの確認は、背ヒレをちょっとつまんでもぎ取ってください。その背ヒレに魚肉が若干くっついてきますから、それを食べて味見をしてください。美味しく感じたら、次は魚の側面を炭火に向かって向きを変えます。つまり90度回転させるわけですね。これを5分~10分。最後に180度ひっくり返して、もう一方の側面を焼きます。同じように5分~10分。

■これで、ニジマスの美味しい炭火での塩焼き完成!あとは丸ごと・皮ごと召し上がってください。焼きたてのニジマス、しかも炭火で焼いてますから、まさに絶品。塩むすびとニジマスとお茶があれば、最高の贅沢です。

■焼けたらこんな感じですよ~うまそうでしょう?

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■さて、食後のデザートは石焼き芋。食べ頃の判断をお話しして終わろうと思います。

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■サツマイモのいい香りがしてきたら、竹串でアルミホイルの上から、ブスっと突き刺してみてください。
竹串が「スッ」と入っていけばOK!もし途中で竹串が通りにくくなったら、まだ焼き足りないのです。
何度かこれを繰り返し「スッ」と入って行くのを確認してください。

■あとはアルミホイルと新聞紙を取り除いて美味しく召し上がれ。熱いのでやけどに注意と、アルミホイルの上から竹串を刺すので、場合によっては、サツマイモの中にアルミホイルのかけらが埋め込まれてしまう場合があるので注意してくださいね。

■楽しいアウトドアライフをお楽しみください。

 

 

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Toshiya Oki

Toshiya Oki

五十肩に苦しむ50代のオヤジです。趣味は海や川での釣りで、頭の中の大半は魚で埋め尽くされてます。イメージとしては、釣りバカ日誌の〝浜ちゃん〟をもう少しスリムにした感じ。とは言っても下手の横好き的なレベルなので、うんちく系の話は得意ではありません。 現在、少し心理学を勉強しているので、ブログには心の栄養になる様な内容を綴っていきたいと思っています。人間関係では人並みに悩んできた方だと思いますので、若い人たちがこれからぶつかる悩みや、心の中に残っているシコリみたいなものを解きほぐす役に立てたらいいかと思います。 プラス一緒にネット収入をどうやって獲得していくかを皆さんと一緒に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

ニジマスの炭火焼き実演+石焼き芋~ですよ」への2件のフィードバック

  1. せんた より:

    トシさんこんにちは(^^)/
    カイエン塾のせんたです(`ー´ゞ-☆
    名古屋雪が舞いましたので、東北はもっと寒いんでしょうね〰(^^;
    ニジマスの焼き方にとても参考になりました。
    今度試してみよ〰っと(σ≧▽≦)σ

    1. Toshiya Oki Toshiya Oki より:

      コメントありがとうございます。
      名古屋ならまだこの時期ニジマスいけるんじゃないですか~
      是非機会があればお試ししてみてください。

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