今回は京都の仁和寺についてお話させていただきます。

世界遺産仁和寺(にんなじ)は、天皇2代にわたり、

仁和4年(888年)に完成したお寺です。

 

 

 

正面にはとても大きな仁王門があり、中へはいると、

りょうはしにはに阿形(あぎょう)の像と吽行(うんぎょう)の像があります。

 

 

仁和寺の中に御室御所(おむろごしょ)という建物があるのですが、

これは、宇多天皇が31歳で天皇をおやめになり、

33歳で真言宗のお坊さんになられて建てた御所です。

宇多天皇とは、初めて天皇でお坊さんになられたかたです。

 

その後、皇室出身者が住職をつとめたので、明治維新まで仁和寺は

筆頭門跡として高い格式を誇っていました。

そして、宇多法皇は仏の道にいそしまれました。

 

御室御所の他には、御所の白書院や黒書院があります。

 

白書院は門跡の対面所として使用されました。

その中の襖絵は、日本画家で多くの襖絵を手掛ける、

福永晴帆(ふくなが せいはん)によって描かれました。

とてもダイナミックです。

 

そして、渡り廊下で結ばれた黒書院は、正式な対面所としてもちいられました。

黒書院の襖絵は、白書院と違い繊細で、日本画家の寺社仏閣の障壁画を手掛ける、

堂本印象(どうもと いんしょう)によって描かれました。

 

 

 

 

仁王門からまっすぐ先に進むと、中門があります。

仁王門よりは小さいですが、重要文化財になっております。

ここの左右には、時国天像(じこくてんぞう)と

毘沙門天像(びしゃもんてんぞう)がおさめられています。

 

 

 

さらに中門をくぐって進むと、国宝の金堂(こんどう)がでてきます。

 

米あかりさんによる写真ACからの写真

 

金堂の中には、本尊 阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう)がおられます。

真ん中には、阿弥陀如来(あみだりょらい)。

わきに控えるのは、観音菩薩(かんのんぼさつ)と勢至菩薩(せいしぼさつ)。

周囲には、南の増長天(ぞうちょうてん)西の広目天(こうもくてん)

北の多聞天(たもんてん)東の持国天(じこくてん)が、

それぞれの方角にあって仏教を守護する四天王がにらみをきかしています。

ここは聖なる仏の領域みたいです。

そして、裏堂には五大明王壁画が描かれております。

 

 

 

おつまるさんによる写真ACからの写真

 

他には、五重塔がそびえています。

この五重塔は、五層の屋根の大きさがほぼ同じで、

近世五重塔の代表作にもなっております。

 

諸僧の内部もまた、心柱を背に胎蔵界五仏(たいぞうかいごぶつ)が安置されております。

ここは、曼陀羅の悟りの世界を視覚化し、密教の世界観を表現しています。

 

 

それから、一般に公開されてこなかった観音堂には、仏たちの世界があり、

中央の須弥壇(しゅみだん)には、本尊 千手観音菩薩立像(せんじゅかんのんぼさつりゅうぞう)が

燦然(さんぜん)と輝いています。

千手観音は多くの迷える人を救うために変身した観音の一つの姿で、

何としても救いの手を差し伸べる、その覚悟が千本の手をもってあらわされています。

そして、周囲に並ぶ二十八部衆立像(にじゅうはちぶしゅうりゅうぞう)は、

千手観音を守る守護神です。

あとは、裏堂には三十三観音菩薩(さんじゅうさんかんのんぼさつ)の壁画が描かれています。

 

なぜ、観音堂は一般に公開されてこなかったかというと、

修行道場になっていて、お坊さんがいろんなことをやっていた為です。

それと、戸には開けたときに留め金がついていないので、

開けっ放しにはしないとの理由からです。

なかなか面白いですね。

 

でも、この公開されなかった観音堂の壁画が、373年ぶりに初めて一般公開されるとのことです。

ぜひ、見に行ってくださいね。

 

最後に、宿泊ができる施設、松林庵(しょうりあん)があるのですが、

基本的には外人さん向けになっているみたいです。

何と一泊100万円です。

日本文化を思う存分味わってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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美容業界、一筋で頑張っております。ナッツです。 お城や仏閣が大好きで、色々と見学に行っておりますが、 まだまだ、いっぱいありますので、どんどん行きたいです。 そして、本業とは別に、ネットビジネスにもどんどんチャレンジして、 少しでも収入を得て、家族と一緒に美味しい物や贅沢旅行をしたいです。 その為に、現在お世話になっている塾で勉強をさせて頂き、 ブログやリライト技術をしっかり学び、みなさまに有意義な情報を 発信して行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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