最近は、若い人がヴィトンやエルメスのバッグを持って街を歩いている姿をよく見かけます。車にしても、東京の街に出ると、ベンツやBMW、アウディ等、外国の高級車に乗っている人にちょくちょく出くわします。先日なんかは、アストン•マーティンという一台2千万円以上もする車を2台も見かけました。
日本は現在、“失われた30年”と言われ、景気の低迷が続いています。それでも富裕層は買いたいものにはしっかりとお金を出しているように思います。
景気が低迷しているというのに、富裕層と貧困層の二極化が進んでいるのでしょうか?私を含めてまだ貧困化がそこまで進んでいる様には実感できず、なにか別の要因があるように思えます。
ルイ・ヴィトンの調査によると、以前は50代、60代の富裕層による購入がほとんどであったが、最近は20代〜40代の若年層の購入が目立って増えているとの事です。
あるビジネスサイト編集部のエコノミストによると、現在の若者は“貯金するインセンティブがなくなっている”といいます。その背景には日本経済の将来的な不安、大企業で働いていても、先々どうなるか分からないから、未来のことよりも、今が幸せかどうかを大事にしたいとの思いがあると分析しています。
買い物の仕方は、ブランド品なら何でも買い求めているのではありません。インスタグラムでおしゃれな人たちが持っている高級ブランドの財布やバッグが素敵だと思って、元々使っていた財布が古くなったから、仕事で頑張った自分へのご褒美にと、インスタグラムで情報収集をして高級ブランド品を購入するのだといいます。
先日、デパートに妻と二人で行って来たのですが、ルイ・ヴィトンの店舗で、店員の方にお話しを聞くことができました。その人によると、ルイ・ヴィトンのバッグに使われる生地の牛革は、 はじめから厳選された牛で、産まれた時からヴィトンのバッグの革になる為だけに、手塩をかけて飼育されるのだそうです。そして、カバンが出来上がる迄の何十もの工程も、どこを取っても腕のいい職人が一つ一つ丁寧に制作していくのだそうです。安いバッグの様な手抜き感は一切ありません。
私の妻は50万円ほどするヴィトンのバッグを昨年ローンで購入ましたが、牛革の厚みがまるで違う、縫い目もしっかりしていて、数万円のバッグとは断然作りが違うのが分かるといいます。
とても大切に扱っている様子が伺えるのですが、ヴィトンの店員さんによると、壊れた箇所は販売店に持って行けば、メーカーが一生物として丁寧に修理をしてくれるのだそうです。
ヴィトンに限らず、高級ブランドバッグが中古であってもあまり値が下がらないのには、メーカーの努力と権威等も含めて、それなりの理由があるのだなと関心しました。
日本人の買い物の仕方は昔と様変わりし、本人が欲しいと思う良い商品にはしっかりお金を出す、買い物上手になって来たように思います。
(参考文献) Business Insider 編集部 土屋咲花 “ 20代がハイブランドを買う『現実的』な理由 ”
matchanpe
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