遺産相続と聞くと、何億円もの遺産があって相続争いで裁判になった。とか
知らなかった多額の借金が判明した。
実は隠し子が居て相続人が増えた。
なんていうドラマやニュースに出てきそうなものが、遺産相続でトラブルになるイメージがありました。
今回、義母と義母の兄弟が立て続けに亡くなり、相続手続きを進めていて感じたことを書いていきたいと思います。
何かお役に立てることがあれば幸いです。
今、手続きをしている相続では、先に義母が亡くなっているので、義母の相続手続きを進めていました。
義母は年金暮らしで、多額の預貯金があるわけでもなく、財産は義父の残した家くらいだったので問題が起こることは無いだろうと思っていました。
義母がなくなる前から分かっていたのですが、義母と義母の兄弟で共有していた財産が1つありました。
義母の兄弟には子供がいないので、その人が亡くなれば義母が相続をして、義母が亡くなったら、僕の奥さんが相続をすることになると思っていたんです。
今思えば「歳の順に亡くなるだろう」なんて都合のいい考えだとは思いますが、親の相続財産に口出しすることもできないので、避けられない問題だったのかなぁと思っています。
奥さんの今の立場は、義母の兄弟が亡くなって、本来は義母が相続する財産を、義母の代わりに相続する代襲相続人という立場になります。
奥さんの叔父の財産を相続するということですね。
奥さんの他にも、生存している兄弟と代襲相続人が数名います。
義母と亡くなった叔父さんの共有名義のものだけ相続できれば良いのですが、話しはそう簡単に進みそうにありません。
田舎の人なので、山なども持っているようなのですが、相続人は全員が離れた場所に住んでいるので、山などの相続をしても困るものがあるようです。
そこで相続財産を調べるために、叔父さんの住所がある役所に行くことにしました。
役所に行って、義母と叔父さんの兄弟関係を証明する戸籍と叔父さんが亡くなっていることを証明する戸籍を取ります。
叔父さんの戸籍を取るために、義母が亡くなっていて、奥さんが代襲相続人で間違いないという戸籍を提出します。
個人情報の管理が厳しくなっているのか、相続人でも叔父さんの戸籍は簡単には出してくれません。
「相続財産を調べるため」と言っても、具体的にどこに提出するのかを聞かれて、すべてメモを取られました。
セキュリティーがしっかりしていて安心なのかもしれませんが、なんだか悪いことに使うように疑われているようで気分の良いものではありませんでした。
次に叔父さん名義の土地や建物を調べるために税務課に行き、「名寄帳」を取りました。
こちらでも相続人である証明を提出し、確認作業の後に「名寄帳」を貰ってきました。
「名寄帳」とは、固定資産税の課税対象になっている不動産を、各市町村役場の税務課に行って取り寄せる資料になります。
私道などの固定資産税が免除になっている不動産は出てこないので100%調べることはできませんが、ある程度は調べることが出来ます。
各市町村ごとでの申請になるので、全国に不動産を持っている場合は大変な作業になりますね(*_*;
想定外に役所で時間が掛かってしまい、予定していた金融機関を回ることが出来ませんでした。
なんとか回ることが出来た金融機関では、残高証明書と履歴を取るための申請書をもらい、必要書類の説明を受けてきました。
残高証明や履歴の取り寄せは相続人であれば可能ですが、預貯金の引き出しや解約には相続人全員の戸籍謄本が必要という内容の説明を受けました。
参考までに、司法書士さんから聞いた話では、平成29年5月から「法定相続情報証明制度」という制度ができました。
以前は、金融機関の手続きや不動産の名義変更の際に、相続人全員の戸籍謄本などの大量の書類を持参しなければならなかったのですが、事前に法務局で「法定相続情報一覧表」を作成しておくと、その紙1枚で手続きが出来るようになりました。
相続手続きをしようとすると、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本が必要になります。
本籍地が変わっていなければ、1つの役所でもらうことが出来ますが、本籍地が変わっている場合は全ての本籍地から取り寄せなければならなくなります。
専門家に依頼すれば、面倒な作業は代行してくれますが、当然費用も掛かります。
相続する財産があれば相殺できますが、調べた結果、財産がなければ費用だけを払って終わることもあります。
自分も歳をとって相続に係わる機会も増えてくると、どんな相続でも大なり小なり問題が起こるんだなぁと思っています。
奥さんの相続の話しも、何かお役に立てそうな話しがあれば、続きを書きたいと思います。
ゆうや
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