奈良県にある『NARA KINGYO MUSEUM』は金魚×奈良×アートの非日常を感じられる常設の金魚ミュージアムです。約38種・2000匹の金魚が様々なアーティストによって艶やかに表現されています。
縁日などで馴染みのある金魚ですが、実は奈良にとても縁のある生き物なのです!
~~金魚の歴史~~
金魚は、文亀2年(1502年)に中国から渡来したとされ、今では馴染み深い観賞魚です。
当時は貴族の観賞用であり、庶民の間で流行したのは明治ごろだと言われています。
享保9年(1724年)に柳澤吉里が甲斐の国(山梨県)から大和郡山に移封。その際に多くの金魚職人も同時に連れて行ったことが大和郡山で金魚が産業として発展する要因となりました。
幕末の頃になると藩士の副業として、明治維新後は職禄を失った藩士や農家の副業として盛んに行われるようになりました。もっともこれには最後の大和郡山藩主柳澤保申の惜しみない援助があったことが大きいと言われています。
また、これら歴史的背景に加え、自然条件としては水質・水利に恵まれた農業用溜池が数多くあり、溜池に発生する浮遊生物(ミジンコ類)が金魚の稚魚の餌に適していたことなど有利な条件が備わっていたことも発展する要因となっています。
昭和40年代は経済発展と養殖技術の進歩に伴い生産量が年々増加し、国内はもとより欧米諸国や、東南アジアなど外国まで輸出されました。
そんな大和郡山市が金魚の日本三大産地にちなんでオープンしたのが『NARA KINGYO MUSEUM』です。
2021年4月にリニューアルし、敷地面積、金魚数が2倍になりました。
その空間はSNS映え間違いなしの老若男女が楽しめる空間となっています。
水槽、プロジェクションマッピング、ステンドグラスなど様々なマテリアルで彩る「JAPANESE AQUARIUM DISCO」は金魚を魅せるだけでなく部屋全体が金魚をコンセプトにした空間になっています。
他には、誕生石とイメージに合った金魚が展示されていたり、花と金魚のコントラストを楽しんだり様々なアーティスト達が魅せてくれます。
また、同施設内でトリックアートを楽しむことができます。金魚に乗ったり、金魚鉢の中に入ったり、池の中に隠れたりと忍者になりきろう♪
実際に行ってみると思っていた数倍臨場感があり、心が浄化されていくようでした。今はSNSの時代ですが、西日本最大級の潤いと癒しの空間を是非あなた目で耳で楽しんでいただけたらと思います。
ゆう
最新記事 by ゆう (全て見る)
- 本当に成功する人が持つメタアウトカムとは - 2022年3月4日
- 成功するために選択肢を断ち切る - 2022年2月24日
- 大学入学共通テストの試験問題流出。出頭の女子大生「カンニング目的で利用」 - 2022年2月1日