京都市の南東部に隣接する宇治市、宇治茶で知られる日本屈指の茶所です。
世界遺産の平等院鳳凰堂に近い森の中に茶畑があります。
お茶は、平安初期に中国から伝わったとされています。
そして、鎌倉時代に京都市の北部、栂尾高山寺(とがのおこうさんじ)でお茶の木が栽培されるようになり、お茶は僧侶たちの眠気覚ましとして広まって行きました。
その後、高山寺の明恵上人によって茶種が宇治にもたらされ、お茶の生産が盛んになると、宇治はお茶の一大生産地として名前が知られるようになりました。
しかし、高山寺で作られたお茶が本茶として珍重されるなか、宇治で作られたお茶は非茶と呼ばれ、その地位はけっして高い物ではありませんでした。
でも、宇治の地は、お茶をつくるのには土の状態が生育にはあっていたことから、本茶とは呼ばれはしなかったのですが、とても優れたお茶として広まり、富裕層の貴族や武士に抹茶として愛されました。
ただ、まだまだ発展途上にあった庶民が口にする茶色く濁った、いわゆる煎茶の製法、今ではあたり前となった透き通った緑色の煎茶は、江戸時代に宇治で考案された煎茶方のたまものです。
とても素晴らしい技術ですね!
そして、宇治茶の生産地の中でも、一大生産地が宇治田原町というところで、お茶のいきづく町になっております。
ここは、高山寺で栽培されていた茶種が、最初に栽培されたところです。
とくに、宇治田原町の中でもいちばん最初の栽培地は大福谷(おおぶくだに)です。
やっぱりお茶はいいですね!
宇治畑の見学は、京阪電車宇治駅から茶畑の町、宇治田原町を目指す期間限定の宇治茶バスがあります。
バスには宇治畑の絵が書いてありますので、すぐに分かると思います。
そして、バスの中は茶室みたいな雰囲気になっていて、とても可愛いです。
運行期間は、3月末ぐらいから11月後半までになっておりますので、現在はお休みです。
また、機会がありましたら、来年に行ってみてください。
次回は、宇治茶にまつわる絶景スポットについてお話させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
nuts
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