近年、医療の未来として、DNA解析による、一人一人に特化した「最先端医療」とともに、「中国医学」が注目されています。
具体的には欧米、アジアの多くの大学が、癌や糖尿病、パーキンソン病の伝統的な治療法に着目し、科学的根拠を見出そうとしているというものです。
中国医学は、科学的な根拠がなかなか見いだせなかったため、動物の体の一部を薬にすることに抗議されたり、薬草に潜む危険を指摘されたりと様々な偏見を持たれていました。
(変わった漢方薬の原材料としては、ヘビ、オオトカゲ、ハリネズミ、スズメバチの巣などがあります・・・。)
また効いたとしても、それは思い込みによるプラセボー効果によるものでしかないと思われていたのです。
ところが、近年の研究の結果、科学的な根拠があることがわかってきました。
例えば、エラブウミヘビを原料とする「へび油」にオメガ3脂肪酸が豊富に含まれていたりするのですが、このオメガ3脂肪酸というのは、炎症や悪玉コレステロールを抑える、うつ状態を緩和する
、認知能力を向上させるという効果があり、またスキンケア製品にも使われている成分なのです。
また、ギンバイカの葉やヤナギの樹皮の成分が「アスピリン」として現代医療に取り入れられていたりするなど、伝統的な薬を科学が追いかけている状態になっています。
また、画期的ながん治療薬も漢方の研究から生まれようとしています。
このように、医療の分野で、まさに「温故知新」の動きが始まっており、日本でもクリニックなどで漢方を処方されるお医者さんも増えているようです。
温故知新 – 三省堂 新明解四字熟語辞典より
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。
このように安価で比較的、副作用の少ない「漢方」や「中医学」を取り入れることは医療費の増大に悩まされる日本にとってもメリットが大きいと考えられます。
今後も、東洋医学に従事する者として注目していきたいと思います。
キヨシ
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