今回は犬山城と名古屋城をご紹介します。
犬山城
主な遺構は、天守と石垣です。
見どころは、犬山城は織田信長の叔父の信康が尾張と美濃の国境に築城したことにはじまります。
元和三年(1617)から尾張徳川家の付家老成瀬正成が入城し、以後、明治維新まで同家が城主をつとめました。
縄張は背後の北が木曽川で、丘陵頂部に本丸を配し、以下、南へ杉の丸、樅の丸、桐の丸、松の丸を並べた後堅固の城です。
平成16年(2004)まで成瀬家の所有でしたが、現在は公益財団法人犬山城白帝文庫が所有しています。
・木曾川から望む犬山城
標高85mの丘陵上に築かれた城の背後は、木曾川に面した絶壁です。
樅の丸下には空堀が残っています。別名「白帝城」は李白の漢詩にちなんだものです。
・天守の付櫓石垣
天守入口の守りを固める付櫓台のごつごつした野性的な野面積みが古武士の風貌を思わせます。
・天守
三層四階地下二階で、二重櫓の上に小さな望楼を載せた古式ゆかしい望楼型天守。
唐破風と望楼の高欄が特徴です。
望楼の開き戸両脇の窓(華頭窓)は木組みで作られました。
スタンプ設置場所 城郭内(門2階の管理事務所)
名古屋城
主な遺構は、東南隅櫓、西南隅櫓、西北隅櫓、表ニ之門、旧二之丸東二之門、二之丸大手二之門、本丸、二之丸、御深井丸、西之丸、名勝二之丸庭園、石垣、堀です。
見どころは、戦国時代、尾張今川氏と織田氏の居城、那古野城のあとに建てられたのが、今の名古屋城です。
徳川家康が大阪城からの防衛のために築いたと解されています。
家康は天下普請で大天守・小天守を中心に多くの櫓・城門を設けました。
最大・最強の近世城郭を完成させました。
主な遺構のほか、平成30年(2018)に本丸御殿の完成公開を迎えました。
・西南隅櫓
外観二重、内部三階の大型隅櫓です。
本来は北面と東面に多蘭櫓が接続していました。
破風付きの出窓下は石落になっています。
・西北隅櫓(清洲櫓)
現存する三重三階の巨大櫓です。大きさは高知城などの天守を凌駕している。
・大天守
小天守とともに、昭和34年(1959)に鉄骨鉄筋コンクリートの像で再建されました。
石垣に沿うのは雨樋。現在天守で最大の姫路城天守の3倍以上の容積をもちます。
スタンプ設置場所 総合案内所(正門改札所、東門改札所)