海外旅行単発追憶~新婚旅行イタリア編9

私と妻はホテルの部屋から出た。

夕食を摂りに行くためだ。

 

ちなみに、私たちは新婚旅行でイタリアのローマに着いたばかりである。

 

秋田県での結婚式、披露宴、二次会廻りの翌日に東京に向かい、

成田での前泊を経て、17時間超の空の移動を終えたところだ。

 

この新婚旅行は、パックツアーではない。

めぐりたいイタリアの観光地を限られた日数で周るためには

適したツアーが見当たらなかったからだ。

 

これは何を意味するか。

この初めての異国の地で、約束されたものは

往復の飛行機とオプショナルツアーと宿泊ホテルのみ。

 

そう、食事や、ある程度の移動は自分たちで確保しなければならない。

そのために、到着早々の疲労困憊の体を推して食事に出かけようとしているのだ。

 

くどいようだが、ここは初めての異国の地。

何がどこにあるのかはもちろん分からず、

見るもの聞くものすべて人生初である。

 

ホテルの部屋から出るだけでさえ緊張していたことを覚えている。

 

カギは掛けただろうか。

カギをなくしたら荷物も帰りのチケットもすべて失う。

おおげさではなく、危機意識しかなかった。

 

今思えば、せっかくの新婚旅行でなぜそこまで危機感張りつめていたのだろうかw

とにもかくにも、施錠をなんども確認してホテルのロビーに向かう。

 

さすがにエレベーターの使い方はすぐに理解できたwww。

エレベーターを降りたとき、ロビーは喧騒にしか見えなかった。

 

チェックインした時に、このロビーは通ったはずである。

なのに、まったく別の空気に感じた。

チェックインの時より幾分緊張がほぐれていたのかもしれない。

 

視界には、当然ながら外国人しか見えなかった。

耳に入る言葉もすべて、異国語だ。

英語なのか違う言語なのかすら分からない(そもそも英語も分からないww)。

 

チェックインの際に、トラベラーズチェックをリラに交換すればよかった。

フロントで、日本円にして3万円ほどをリラに替える。

 

当時はユーロではなく、イタリアの通貨、リラであった。

為替の相場も覚えたつもりではあるが、いまいちピンと来ない。

 

おおざっぱに、リラの単位は日本円の約10倍であったと記憶している。

つまり、一万リラなら約千円というどんぶり勘定だ。

30万リラを財布に入れ、さらに財布を肩掛けのバックに入れる。

 

イタリア、ローマは治安が悪いと聞いてきた。

スリやひったくりには万全の注意を払っていた。

 

一対一での力比べならそれなりに外国人とも渡り合える自信はあったが、

気付かぬうちにすり取られていたり、刃物を持ち出されたりしてはたまらない。

 

複数の屈強な男たちに囲まれないように気を付けなければ。

なぜ、楽しいはずの新婚旅行でこんなにスリリングな想像をしてるのだろうw

 

ともかく、用心しながら妻をつれてホテルの正面入り口から外に出た。

 

外は、明るかった。

時間にすれば、夜の22時ころのはずである。

ヨーロッパの夏の夜は明るいのだ。

 

「白夜」という言葉が頭に浮かぶ。

日本でいえば、せいぜい夏の18時くらいの雰囲気だ。

 

空は明るいが、周囲は雑多な暗さがあった。

 

ホテルのランクは高くはないが、

日本人が安心して泊まれるというお墨付きのホテルなのだが、

正面ロビーから出た印象はメイン通りの裏小路という印象だ。

 

まずは、明るく、人通りの多そうな通りに足を向ける。

 

妻に意見を聞いたとしても、返答は予想できる。

「えー、どこにレストランがあるの?」「ほんとにこっちでいいの?」

おそらく、「そんなの分かるわけないだろ!」と怒鳴り返しそうだったので、

あえて、無言のまま歩を進めていく。

 

そして、とりあえずレストラン(イタリアではバールとかトラットリアとか言うらしいが)が目に入ったので

今度は次の工程に移る。

 

そう、店先にメニューが出されている店を探すことが第一で、

第二はメニューに日本語が書いてあるかどうかを確認することだ。

 

すると、そのような店は意外とすんなり見つかった。

もはや空腹は絶頂である。

 

迷うという選択肢も、妻に同意を求めるという選択肢もなく、

その店の開いている席に歩を進めた。

 

 

 

 

 

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きりたん

きりたん

お酒とお肉をこよなく愛する40代。 妻子を抱え、サラリーマンでお小遣い制の人生を歩んでいる。 もっと人生を楽しみたい!人生を楽しむためにはもっと自由な時間と自由なお金が必要なことに気づいたおじさんは、インターネットを使ってお小遣いを増やすことに成功する。 自由に使えるお金が増えると時間を楽しく使うことができることを経験する。さらに飛躍し、会社に勤めている時間をも自分の時間とすべく 収入アップへの階段を日々上り続けている。 日本のおじさんたちにはもっと元気が必要だ。そのためには、毎日会社に通いたまの休みも家族サービスや接待で費やし、少ないお小遣いをやりくりして安いお酒で我慢している、かつての私と同じような状況にいお父さんたちに自分の経験したお金を増やすテクニックを伝え、オヤジの威 厳を取り戻したパワーあふれる日本社会を築くべく、自分の得たインターネット収入の知識を世に伝え続ける。
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