初めての人でもわかる日本酒の知識 その3

しゃんしゃんです。

日本酒は1つの銘柄のお酒だけでも

原料をはじめ原料を含める量の割合、製法、お酒の搾り方、

貯蔵の仕方などにより酒の質に違いがあり、

色々なタイプに分類されたお酒が何種類もあります。

 

これから日本酒を楽しみたいという方に向けて少しでも

色々な形で楽しんで貰える様にご自身にあった日本酒を

飲んで楽しんで頂きたいと思います。

 

日本酒は半年以上かけて造られていて精米歩合の

違いにより9種類に分類されます。

 

初めての人でもわかる日本酒の知識として

その1では

日本酒には普通酒と8種類ある特定名称酒と合わせて

9種類あること。

その2では

日本酒が出来上がるまでの製造工程の順序。

 

と2回に分けて説明しました。

詳しくはコチラをご覧下さい。

初めての人でもわかる日本酒の知識 その1

初めての人でもわかる日本酒の知識 その2

 

今回はその1とその2で説明した内容を含めて

違った形で日本酒の種類をご説明したいと思います。

 

日本酒は原料や製造方法によって種類分けされます。

蔵元によって同じ酒質でも味や香りに違いがあり

何千種類もあります。

ここで香りや味の違いを基準にすると

大きく4つのタイプに振り分けられます。

どんな日本酒も殆どは

次の4つの内のどれかに当てはまります。

 

薫酒(くんしゅ)

甘い果実や花のように華やかやな香りがします。

いま流行りのフルーティーな香りが特徴で

大吟醸酒や吟醸酒が当てはまります。

 

爽酒(そうしゅ)

日本酒の中では最も軽快な香味で、

さわやかですっきりとした飲みやすさが特徴です。

淡麗辛口な味わいが特徴で

普通酒や本醸造酒が当てはまります。

 

醇酒(じゅんしゅ)

お米の旨味やコクを感じる味わいが特徴で、

純米酒が当てはまります。

ふくよかな旨味で味付けの濃いお料理にも負けず

どっしりとしています。

 

熟酒(じゅくしゅ)

古酒や熟成酒などが当てはまります。

ドライフルーツや木の実、バニラに例えられる香りで

とろりとした飲み口が特徴です。

 

日本酒は貯蔵方法や絞り方、加熱処理の仕方などによって

びっくりするほど味が変わります。

日本酒は一つの銘柄だけで何種類かあります。

季節によって飲めるお酒も違います。

同じ製法でも味に違いがある日本酒を表にまとめました。

名称 内容
 あらばしり  日本酒を絞る時に一番最初に出てくる

部分を詰めたもの。

少し白く濁り新鮮な香りが特徴。

 中取り 日本酒を絞る時に、「あらばしり」の

次に出てくる部分を詰めたもの。

雫酒 別名袋吊り。

酒袋を吊るして、自然の重みで滴る

お酒を一滴ずつ集めた高級なお酒。

原酒 絞ったお酒を水で薄めずに瓶詰めした

お酒。度数は18~20度になる。

無濾過 ろ過をせず自然に生成された成分が

そのまま瓶詰めされたお酒。酒本来

の淡い琥珀色の色合い、旨味とコク

があり奥行きに深みが加わる。

新酒 別名しぼりたて。

出来上がったばかりの日本酒。

フレッシュで爽やかな香味。

生酒 2回行う火入れ(加熱処理)を一度も

しない日本酒。味が変わりやすい

為、常温保存はできない。

生貯蔵酒 生酒のまま貯蔵して、瓶詰めをする前

に火入れするお酒。

生詰め酒 貯蔵前に火入れし、

瓶詰め時の火入れはしない。

ひやおろし 春から夏にかけて熟成して造られる

生詰め酒。秋に出荷されます。

立春朝搾り 立春の2月4日に全国約40の酒蔵で

一斉出荷される日本酒。

出荷は2月4日限定により

酒造りは早すぎても遅すぎても

良くないため大吟醸酒より難しい

とされています。

にごり酒 白く濁ったお酒の総称です。

目の粗い布で絞ったものが多いです。

おりがらみ 絞ったばかりの日本酒は白く濁ってい

ます。その濁りを「オリ」と言いま

す。本来、オリが沈殿(オリ引き)

してからろ過する所をオリが沈む前に

瓶詰めしたものです。

生酛(きもと)

仕込み

生酛は乳酸菌を空気中から取り込んで

乳酸を作らせ、雑菌や野生酵母を駆

逐します。酒母造りにおいて、壁や柱

に住み着いている「乳酸菌」で醸して

造るお酒です。

山廃仕込み 生もと仕込みと同様に乳酸菌で醸して

造りますが、山卸し(やまおろし)と

いう作業を省いて造ったお酒です。

速醸

(そくじょう)

仕込み

生もと仕込みに対するもので、

製造過程の酒母造りにおいて乳酸を

人工的にあらかじめ加える方法です。

いま流通している日本酒の殆どが、

この速醸仕込みです。

 

その他にも酒蔵に1年以上貯蔵熟成させた古酒や 古々酒、

5年以上貯蔵熟成させた秘蔵酒もあります。

ここにさらに酒米や水、酵母、気候や造り手の要素が

加わって、日本酒は出来上がっていきます。

ぜひ、自分にあった日本酒を見つけましょう。

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しゃんしゃん

しゃんしゃん

将来、会社通勤ができなくても困らない人生を目指すしゃんしゃんです。 「半沢直樹」がお気に入りの40代の一般市民です。 好きな言葉は「百聞は一見に如かず」と「目には目を、歯には歯を」です。 学校で教えて貰えなかったことを教えて貰える事を求めてネットで稼げる可能性を信じて参加しました。 まだまだ勉強中だけど自分と同じようにやりたいことを見つけられず思うような理想とする人生を かなえられなかった人に「人生まだまだ捨てたものじゃない。」と勇気づけて貰えるような記事を目指して書き込みします。 よろしくお願いします。

初めての人でもわかる日本酒の知識 その3」への2件のフィードバック

  1. ぴーちゃん より:

    しゃんしゃんさん、こんにちは!さすが、お仕事する上での知識が素晴らしいですね。
    お酒の種類の多さにもビックリです(゜ロ゜屮)屮
    私の好きな、濁り酒やおり酒の作り方も初めて知りました。
    お酒を選ぶ時にも、すごく役立ちますね。また、「あの人ならこれかな?」とか「お酒が苦手なこの人にも、これなら試してもらえるかな?」などと、楽しんで選ぶことも出来そうですね。
    初めての人でもわかるシリーズ楽しみにしています。

    1. しゃんしゃん しゃんしゃん より:

      ぴーちさん、いつもコメントありがとうございます。
      去年酒蔵で仕事をさせて貰った事がきっかけでウェブで公開されている情報を切り取ってつないで書き換えてまとめました。
      今回は製法の違いによる日本酒の種類を公開してみた所、お酒選びにお役に立てて貰えるほどアテにして頂けると嬉しいですね。
      情報がまとまり次第また公開させていただきますね( ◠‿◠ )

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