今回は新発田城と春日山城をご紹介します。
新発田城
主な遺構は、本丸表門、旧二の丸隅櫓、石垣、土居、堀です。
見どころは、上杉謙信の重臣である新発田重家の館跡に加賀国大聖寺から入封した溝口秀勝と子孫が近世城郭を築きました。一番の見どころは旧二の丸隅櫓とともに国の重要文化財に指定されている表門(二階建ての櫓門)です。下半分は海鼠壁(なまこかべ)とし、櫓の床には石落を4つも設けています。
この城の見どころの1つでもある隙間なく積まれた切込接の石垣の美しさがよく出ています。
城下には貴重な茅葺の足軽長屋が残っています。
・旧二の丸隅櫓
もとは二の丸にあった二重二階の隅櫓で、本丸の鉄砲櫓跡に移築されました。
・復元された三階櫓
本丸北西隅に建っていた三重三階の三階櫓は城内最大の建造物で、実際上の天守でした。
最上階の屋根に三つの鯱が載っているのも珍しいです。
櫓は自衛隊駐屯地にあるため入城はできません。
・本丸表門
門前に押し寄せた敵に横矢をかけるために門は石垣より少し引っ込んだ位置に建てられています。
スタンプ設置場所 新発田城表門、12月~3月は新発田市役所本庁舎1階
春日山城
主な遺構は、本丸、井戸曲輪・二の丸・三の丸・毘沙門堂・景勝屋敷・直江屋敷などの曲輪、土塁、空堀、総構です。
見どころは、春日山城の築城時期、築城者ともに不明ですが、越後守護代長尾為影が改修し、この景虎(上杉謙信)により大規模に整備され、難攻不落の城が完成しました。
城は巨大な山城で、山頂の本丸(実城)を守るように山全体に多数の曲輪や「直江屋敷」などの家臣団屋敷もおかれ、土塁や空堀で全要塞化されています。
さらに、この東山裾に沿って堀と土塁で築かれている総構が特徴的です。
・大井戸
本丸直下にあります。
山城の山頂近くにありながら、渇水時でも涸れず、今でも水が湧出しています。
・毘沙門堂
毘沙門天を尊崇した謙信が出陣前に立て籠って戦勝を祈願したという毘沙門堂です。
お堂は昭和になってからの再建です。
・春日山山頂の天守台跡からの眺め
本丸(実城)の曲輪の中でも一段高い場所にあります。
「伝天守台」といわれるように天守が築かれていたわけではありません。
スタンプ設置場所 春日山城跡ものがたり館(12月~2月は市埋蔵文化財センター)
ふくすけ
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