「ビシっと監督ぽい格好で」と、この日のために用意したというワインレッドの鮮やかなスーツ姿で登場。「僕がプロ野球を変えていきたい」と所信表明。1年契約で現役時代と同じ背番号「1」に決まりました。

余談ですが、今季限りで引退の斎藤佑樹投手がつけていた背番号「1」が新庄新監督に引き継ぐ形になり個人的に嬉しく感じています。

「『監督』ではなく『BIG BOSS』でお願いします」

「これからは顔を変えずにチームを変えていきたい」

「試合中にインスタライブができれば最高」

「（球場の）天井から降りたいと思います」

など変わらぬと新庄節が炸裂。終始笑いに包まれる就任会見となった。

一見ふざけているように感じる方もいるかもしれない。

就任会見で「優勝なんか目指しません」とはファンも黙っていないでしょう。

しかし、実はこの発言はこう続くのである。「高い目標を持ちすぎると選手はうまくいかないと思っている。一日一日地味な練習を積み重ねて、何気ない一日を積み重ねて過ごして行った方がいい。そして、９月あたりに優勝争いをしてたら『さあ、優勝目指していくぞ！』となればいい。だから（最初から）優勝なんかは目指しません」

「最初から優勝を目指すと固くなってしまったり余計な力が入ってしまって本来のパフォーマンスが出来なくなる可能性がある」ということである。

近年、パ・リーグでは開幕スタートダッシュした球団は後半戦失速する傾向がある。

独特な「新庄の考え」を選手にしっかりと落とし込んで結果に繋げてもらいたい。

まもなく新庄劇場第二幕の開幕である！！

新庄剛志　福岡県福岡市出身。1972年1月28日生まれ。

1989年ドラフト5位で阪神タイガースに入団。FA宣言を経て2001年からメジャーリーグのメッツ、ジャイアンツでプレーした。2004年に北海道日本ハムファイターズに加入し国内復帰。2006年にはリーグ制覇と日本一達成に貢献しました。日米野球にファン投票最多得票で選出されるなど現役を引退するまで、華やかなプレーと奇抜なパフォーマンスで、北海道にプロ野球とファイターズを根付かせるなどファンの記憶に残る活躍をしてきました。