〜自分と他者をつなぐ“ルールの使い方”〜
私がニュープロを学び始めた頃、「ルールのフィルター」という概念に出会いました。
最初は正直、「これは何だろう?」という感じでしたが、学びを深めていくうちに、人それぞれが“成功法則”をどう適用するかには型があるということに気づいきました。
介護やデイサービスの現場でも、同じマニュアルを使っていても結果が違うことがあります。
「なぜこの人は上手くいくのか?」――そこには、その人の“ルールの使い方”のクセがあるのです。
ルールのフィルターとは?
ルールのフィルターとは、
「自分の信念やノウハウをどのように自分に適用し、どのように他人に伝えるか」
という“考え方の癖”のようなものです。
人によって、同じ成功法則でも活かし方がまったく違います。
この違いを理解するだけで、人間関係も仕事もうまく回り始めるのです。
フィルターには4つのタイプがあります。
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自己適用型:「自分の方法がベスト。だから他の人にも合うはず」
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自己完結型:「自分は自分。他の人は関係ない」
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迎合型:「正解は他にある。うまくいっている人に従おう」
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自他尊重型:「人それぞれのやり方がある」
4つのフィルターの特徴と私の気づき
①[自己適用型]
私が若い頃によくやっていたタイプです。
「こうすればうまくいくよ!」と、つい相手に自分の成功法を押し付けていました。
もちろん悪気はないのですが、相手にとっては「自分の話を聞いてもらえない」と感じることもあります。
このタイプは行動力があり、部下を引っ張る場面では頼りになりますが、相手の個性を尊重する視点を持つと、より信頼されるようになります。
②[自己完結型]
入院中のリハビリで、このフィルターの重要性を感じました。
自分に集中し、他人と比べず淡々と行動する。まさに“自己完結”が回復を支えたのです。
ただし、チームや家族との協働が必要な場面では、孤立しすぎない意識も大切だと学びました。
③[迎合型]
新しいことを学ぶ時には、このタイプがとても役立ちます。
私もニュープロを学び始めた頃は、「まずは素直に真似してみよう」と思いました。
先人の知恵をそのまま受け取る。この“素直さ”が成長のスピードを高めてくれました。
ただし、自分なりの考えを持つステージに進むことも忘れずに。
④[自他尊重型]
今の私が意識しているスタイルです。
「人それぞれのやり方がある」と受け止められるようになると、対人関係のストレスが一気に減りました。
ただし、会議などで意見をまとめる場面では、決断力が求められる局面もあると感じます。
場面で使い分けると人生がラクになる
例えば、職場での新人教育を考えてみましょう。
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新人の頃:[迎合型]で学ぶ(まずは職場のやり方を吸収)
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中堅になったら:[自己適用型]で後輩に教える(自分の経験を共有)
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チームをまとめる立場なら:[自他尊重型]で柔軟に対応
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理不尽なことを押し付けられた時:[自己完結型]で距離を取る
こうして場面ごとにフィルターを切り替えられるようになると、人間関係の衝突も減り、自分らしい働き方が見えてきます。
学びの場での活用法
私自身、講座を受ける時にもこの「フィルターの使い分け」を意識しています。
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受講中は[迎合型]で素直に吸収
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復習時は[自己適用型]で自分の生活に置き換える
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発信するときは[自他尊重型]で共有
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批判や否定を受けたら[自己完結型]でスルー
こうすることで、学びを最大化し、モチベーションを保つことができました。
まとめ:ルールの使い方で人生が変わる
「ルールのフィルター」を理解することは、単なる心理学の話ではなく、自分と他人の関わり方を再設計するツールです。
私はこの考え方を知ってから、人をジャッジすることが減り、
「この人は今、どのフィルターで話しているのかな?」と自然に観察できるようになりました。
成功の形は人それぞれ。
大切なのは、自分に合ったフィルターを意識的に使い分けることです。
そしてその柔軟さこそが、習慣づくりにも、人間関係にも、そして人生の再出発にも役立つと感じています。
モーリー
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