私がニュープロを学んでいて強く感じるのは、成功に近づくためには「自分がどんなフィルターを通して物事を見ているのか」を知ることが欠かせないということです。その中でも特に役立つのが【主要な興味のフィルター】。
人は同じ出来事を体験しても、フォーカスしている対象によって「大切にするもの」や「行動」が変わります。つまり、自分や相手のフィルターを理解することができれば、より良いコミュニケーションや成果につながるのです。
5つの主要な興味のフィルター
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人重視
「誰が関わっているのか」「誰と一緒か」が大切。会話にも人の名前がよく登場します。人の気持ちや感情に敏感で、人間関係を軸に動くことが多いタイプです。 -
場所重視
「どこで」が重要。会話の中に地名やロケーションがよく出てきます。学びや活動をする場そのものに価値を感じる人です。 -
モノ・こと重視
「何を得られるのか」「どんなものか」に注目します。物やツール、アイディア、成果などが関心の中心で、結果志向になりやすい傾向があります。 -
活動重視
「どのように行うか」にフォーカス。プロセスや体験そのものを楽しむタイプです。講座や実践の場で「やってみること」に価値を置きます。 -
情報重視
「どんな情報か」「なぜそうなのか」が重要。データや理論、背景に関心を寄せる傾向があります。数値やエビデンスがないと不安になることもあります。
会話から見えてくるフィルター
例えば「あなたが成功に必要だと思うものは?」と質問して、相手が「成長です」と答えたとします。さらに「どんなときに成長を感じましたか?」と聞くと、その答えの中にフィルターが表れます。
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「〇〇さんと一緒に挑戦した時」 → 人重視
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「△△の会場で学んだ時」 → 場所重視
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「資格を取れたとき」 → モノ・こと重視
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「毎日の練習の中で」 → 活動重視
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「理論が腑に落ちた瞬間」 → 情報重視
会話の中で何にフォーカスしているかを聞き分けることで、その人が無意識に大切にしているものを知ることができます。
フィルターを知るメリット
ビジネス、副業、リハビリ、どんな場面でも人との関わりは欠かせません。相手のフィルターに合わせて会話をすると、信頼関係(ラポール)が築きやすく、やる気を引き出しやすくなります。
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人重視の人には「誰と一緒にやるか」を伝える
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場所重視の人には「どこで体験できるか」を示す
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モノ・こと重視の人には「何が手に入るか」を明確にする
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活動重視の人には「どんな体験ができるか」を強調する
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情報重視の人には「どんなデータや理論があるか」を示す
こうした対応をするだけで、提案が受け入れられやすくなり、相手のモチベーションも高まります。
フィルターの強みと注意点
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人重視
ラポールを築きやすいが、人間関係を優先しすぎてビジネスの決断が遅れることも。 -
場所重視
空間や環境を大切にできるが、こだわりすぎて他の要素を見落としがち。 -
モノ・こと重視
成果を得やすいが、物にこだわりすぎると人との関係を損なう可能性もある。 -
活動重視
行動力があり前向きだが、やることがないと落ち着かない。 -
情報重視
データ分析に強いが、情報が揃わないと動けないという弱点もある。
自分のフィルターの傾向を理解し、必要に応じて別のフィルターを働かせることが大切です。
私の経験から
リハビリの中で「活動重視」のフィルターが強く働いていたことに気づきました。折り紙や運動など、毎日の小さな積み重ねを通じて「できた」という体験が私を前に進めてくれました。もしそのとき「情報重視」ばかりになっていたら、「どの理論が正しいのか」と考え込み、動きが止まっていたかもしれません。
このように、状況によってどのフィルターを優先させるかで、結果が大きく変わってきます。
まとめ
主要な興味のフィルターは、成功のための「無意識のレンズ」です。
自分がどのフィルターを使いがちなのかを理解し、相手のフィルターに合わせた関わりを意識することで、信頼関係を築きやすくなり、成果も大きく変わります。
ニュープロを学び、このフィルターを意識的に扱えるようになると、人生やビジネスの加速装置になるでしょう。
モーリー
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