「お前の頭は悪いんだよ」
こんなこと、先生や親から言われたらどう感じますか?
これは、あなたという人間全体を否定する言葉です。
「あなた=頭が悪い人間」というレッテルを貼られたような気分になりますよね。
自分のアイデンティティそのものを否定されたような痛みが伴います。
でも、こう言われたらどうでしょう?
「今回のテストの結果は残念だったけど、
普段のあなたは真面目に取り組む姿勢があって素晴らしいよ。
だから今回のミスについては残念に思うけど、
あなた自身を否定しているわけじゃない。
次回から改善の余地があるよね。
例えば、時間配分を見直したり、
苦手分野を集中的に勉強したりすることで、
次は良い結果が出せるはず。あなたには可能性があるから、
私は応援しているよ。」
この言葉は「あなたという人間は素晴らしい。
ただ今回の行動や結果に改善の余地があるだけ」というメッセージです。
あなた自身を認めた上で、特定の行動だけを指摘しています。
この話し方はサンドウィッチフィードバック法と呼ばれていて
- まず褒めて認める
- 改善点を指摘する
- 最後にまた褒めて終わる
つまり
「良い気持ち→改善点→良い気持ち」
という感情の流れを作ります。
受験生の皆さんは特に自分を責めがちです。
「一夜漬けしてしまった自分はダメだ」
「英語が苦手な自分は頭が悪い」など、
行動の結果を自分の人間性と結びつけてしまいます。
でも、そうではないのです。
例えば、英単語を覚えられなかったとしても、
「自分は暗記が苦手な人間だ」と諦めるのではなく、
「今回の暗記方法が自分に合っていなかったから、
別のアプローチを試してみよう」と考えることができます。
これが成長につながります。
受験期は長く厳しい道のりです。
一時的な挫折や失敗があっても、
それはあなたの価値を下げるものではありません。
むしろ、そこから学び、改善し、成長する機会なのです。
睡眠不足で集中できない日があっても、
「自分はだらしない人間だ」と思うのではなく、
「今日は体調管理がうまくいかなかった。
明日はしっかり休んで万全の状態で挑もう」と考えましょう。
また、友人や先生、
家族とのコミュニケーションでも同じことが言えます。
誰かを批判するとき、
その人の人間性ではなく
具体的な行動に対してフィードバックをすることで、
相手も前向きに受け取れます。
これは社会に出てからも役立つスキルです。
受験勉強の日々はメンタル面でも大きな挑戦です。
でも、自分自身を大切にし、行動と人間性を分けて考えることで、
より健全に目標に向かって進めるでしょう。
あなたは今、一生懸命努力している素晴らしい人間です。
その事実は、どんな試験結果が出ても変わりません。
自分を信じて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

kuzo

最新記事 by kuzo (全て見る)
- - 2025年6月12日
- 就活女子大生の心理学・コーチング談義 - 2025年6月11日
- 梅雨前の湿気対策は今がチャンス!モットン除湿シートで快適な睡眠環境を手に入れよう - 2025年6月9日