メガホンをとったのは、社会派映画「新聞記者」は大ヒットを記録し、 2020年の日本アカデミー賞の優秀作品賞を受賞した藤井道人監督。
今回の「正体」は、既にNetflixでドラマ化(亀梨和也主演)されていたが、
プライベートでも兄弟のような関係の人気実力派俳優 横浜流星とタッグを組んだ渾身の作品。
映画『ヴィレッジ』(2023)に続いて、今回も感情を揺さぶられるヒューマンサスペンス映画となっている。
横浜演じる主人公は、世間を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けたのち脱獄し、名前と人相を変えながら日本各地を転々と流浪する。
誰もが認める演技派の山田孝之のほか、吉岡里帆、森本慎太(SixTONES)、山田杏奈らとの共演作。
逃亡する主人公 鏑木(横浜)は、各地で姿形も職業も変え、働きながら出会った人とハートフルなコミュニーケーションも交わしていく。その相手らは、それぞれまったく別人のような印象を持っていた。間一髪の逃走を繰り返す343日間を、ロケーションなどの映像、音楽、静寂や光と影の使い方も素晴らしく、臨場感溢れる仕上がりとなった。
さすが今や引っ張りだこの藤井監督だ。みるみる引き込まれ、のめり込んでいく圧巻の2時間!
そして鏑木の正体とは?
何故そこまでして顔を変えながら日本を縦断し周りながら逃亡しているのか。。。
彼の【真の目的】が、だんだんと見えてくると、もう誰もが応援したくなるだろう。
鏑木が時折見せる精神的抑圧を背負い苦しむ場面は、そのいたたまれなさに胸が押し潰されそうな思いだった。
ラストはドラマ版よりも感動できると思う。
この主人公 鏑木はまだ若いし、知識や知恵も行動力もあるから。。。
でも現実にこういう思いをした人、どれほどいるんだろう。
私は有名な事件の◯田さんの事を思った。
この映画のキャッチコピーは〝信じる。君を。この世界を。〟
情報が溢れている、この現代社会において「真の情報とは何なのか」「私達は何を基準に、どう生きるべきなのか」を考えさせられる。
私が最近観た中で1番オススメ出来る映画だ。
「第48回 日本アカデミー賞授賞式」は
3/14(金)21:00-22:54 日テレ系で放送される。
なお、この作品とは関係ないが、
昨年10月17日にご逝去された俳優の西田敏行さん(享年76)には、
協会発展に貢献した方に対し与えられる協会栄誉賞が贈られたそうだ。
天国で喜んでいるであろう、と西田さんの人間味ある温かい笑顔を思い出した。
紫色舞
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