今回は足利氏館と箕輪城をご紹介します。
足利氏館
主な遺構は堀と土塁です。
館は平安時代末期から鎌倉時代はじめに足利義兼(よしかね)によって築かれたと言われています。義兼は館内に持仏堂(じぶつどう)を建立(こんりゅう)、これが鑁阿寺(ばんなじ)の始まりです。のちに尊氏(たかうじ)が室町幕府を開くと鑁阿寺は足利氏発祥の地、そして氏寺として尊崇され厚い保護を受けました。
堀、土塁が往時の姿をよくとどめているのは、このためであると言われています。
館は周囲を水堀と土塁で囲まれ中世地方武士の別館「方形居館」の形状がよく残っています。
鑁阿寺本堂、多宝塔なども見ておくといいです。
〇鑁阿寺
正安元年(1299)に再建され、鎌倉時代の代表的寺院建築として国宝に指定されています。
〇太鼓橋と山門
太鼓橋は栃木県内唯一の唐破風様の屋根がついた橋で、江戸時代に再建されました。
後ろの山門(さんもん)は、13代将軍足利義輝(よしてる)が再建した八脚楼門です。
〇堀と土塁
堀と土塁で防御された中世武士の館の形状がよくわかります。
スタンプ設置場所 鑁阿寺本堂内寺務所
箕輪城
主な遺構は、堀と石垣と土塁です。
巨大な堀と土塁そして巧緻な縄張の堅固な土造りの城でしたが、最後に入った徳川家康の譜代井伊直政(ふだいいいなおまさ)によって石を用いた近世城郭に大改修さえています。
見どころの1つは二の丸から鍛冶曲輪(かじぐるわ)の南側に掘られた大堀切です。
幅30mで深さは現況で9mもあり、城を南北に二分しています。
このほか、中世から近世への過渡期の特徴をよく備えた郭馬出(かくうまだし)西虎口門の復元が平成28年(2016)に完成し、見学できるようになりました。
〇本丸跡
四方を空堀に囲まれていた厳重な曲輪です。
〇復元された郭馬出西虎口門
平成14年度の発掘調査で、磁石すべてが残っているのが確認されて、その結果等に基づいて門の建物構造を検討し、平成28年に復元が完成した。
〇三の丸石垣
鍛冶曲輪にも石垣が残っているのが、この場所の石垣は特に残りが良い。
スタンプ設置場所 箕郷(みさと)支所受付
ふくすけ
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