その4はこちらから
ロットゥーに揺られ約3時間、アユタヤに到着。
ここまでの道のりはとても快適、道路も広く平均時速80㎞
で移動してきた。運転手に宿の名前を告げると入り口前で
降ろしてくれた。
今日からここで2泊の予定でアユタヤを見物する。私と嫁さ
んは以前にも来ているのでKに見せてやりたいためのアユタ
ヤ滞在である。
しかし、当の本人は松葉杖の病人になってしまった。果たし
てどうなる事やら想像できない。
宿の受付を済ませ一番奥のファミリータイプの部屋に入る。
宿の名は「ジダパリゾート」
アユタヤの駅からは反対方向の大分離れたところにあるが
目の前がチャオプラヤ―川が流れリバーサイドで食事が出
来る。
対岸にはライトアップされたお寺が見えて私たちは気に入っ
た。
お昼ごろに到着したが、Kの事情があるためこの日は宿で様
子を見る事にした。
お腹が空いたので宿に食事を頼んだが食事は夕食と朝食の
みで昼食は自分達で探すことになった。
Kには宿で休んでもらい私と嫁さんとで氷と食事の買い出し
に出かけた。橋を渡り対岸に行くとセブンイレブンがあっ
た。氷と水はそこで買い途中食堂があったのでガパオライ
スとガイヤーン(焼き鳥)を買って来た。
夕方までチャオプラヤ―の川を見ながら部屋でのんびり過
ごす。Kの足は冷やしているため痛みは少ない。
ただ、心配なのが痛み止めが無い事である。
そこで嫁さんが宿のお兄さんに事情を話して痛み止めの薬
を買ってきてもらう事になった。
1時間もしないうちに戻ってきた。大量に痛み止めを仕入れ
てきた。嫁さんはお兄さんに感謝しながらチップを渡して
いた。
そこで気を良くしたのかこのお兄さんには最後まで本当に
よくしてもらった。Kが痛風で歩けないと分かると、食事を
部屋まで運んでくれたりアユタヤ観光の見どころや廻り方、
トゥクトゥクを安くチャーターしてもらったり大変お世話
になった。
最後の夜はメニューにないチムチュム鍋をリクエストして、
白センマイを買ってきてもらったりした。
その日の夕食は私と嫁さんだけでリバーサイドで食事をし
た。Kには悪いけれど部屋食で我慢してもらうしかない。
翌日、チャーターしたトゥクトゥクが時間通り迎えに来た。
アユタヤのトゥクトゥクはダイハツミゼット(三輪車)を
使っている。昔のミゼットが何故アユタヤで走っているの
か不思議である。
Kに様子を聞いてみたら「絶対行きたい」ということで、一
緒に行く事になった。廻るコースは事前に運転手に話して
いた。
不慣れな松葉杖をつきながらアユタヤ遺跡を見て廻る。同
じ観光客が心配そうに見ていた(笑)私が写真を撮ろうとす
ると「松葉杖は写さないで」と普通を装う、とぼけたKであ
る。
アユタヤ観光を楽しんで宿に戻った。明日はパタヤまでの
移動、そこで義理のお姉さんたちと合流する予定、最後の
夜ということでKも一緒にリバーサイドで夕食を楽しんだ。
当然ビールは無しで、Kは羨ましそうに私達を見ていた。
翌日、Kの様子がおかしい。足がパンパンに腫れている。
やはり、前日に松葉杖で歩いたのが悪かったのか負担がか
かったらしい。痛み止めは飲んでいるが腫れていて足をつ
くことも出来ない。
これではパタヤまでの移動は無理である。
宿の受付に行き本日の予約を確認したら空いていたので、
もう1日延長することにした。
この宿はキャッシュの清算が出来ない、今までの宿泊代は
事前に支払っていた。そのためもう1日宿泊となる場合新た
に予約を入れてコンビニから1泊分を支払うことになる。
予約はアゴダを利用しているのでホームページから新たに
予約をし直して支払い番号を出してもらいセブンイレブン
で支払った。
本当に世話の焼けるKであるがしょうがない、これも後に
は笑い話となるだろう。これで1日延びたアユタヤ滞在で
ある。
私は特にやる事もないので近所を探索に出かけた。チャ
オプラヤ―川の橋を渡り向かいの遺跡までのんびり歩い
て行った。意外と距離がある、嫁さんも暑さでへばって
いる。
3時間位かけて探索から戻ってきた。
Kの様子を見てみると腫れは少し治まったみたいで、痛み
はあまりないらしい。この分であれば明日はパタヤに移
動できるだろう。
今日は最後の晩餐ということでお兄さんにチムチュムの
用意をお願いして白センマイや肉をリクエストした。と
ころがお兄さんはこれでもかというくらい白センマイを
仕入れてきた。私達には食べきれない。そしたら、お兄
さんは「仲間が来ているからもらっていいか」と持って
行った。最初から計算済みであるが憎めない。
リバーサイドでチムチュムを食べながら最後のアユタヤ
の夜を楽しんだ。Kはもう大丈夫とばかりビールを飲み
始めた。「あとは知らないよ」と私は釘を刺しておいた。
が、せっかくアユタヤに来たのだから最後の夜は好きに
させてあげたい気持ちがあった。
チャオプラヤ―川をリバークルーズの船が行き交い船内
はカラオケで盛り上がっていた。こちらから手を振ると
答えてくれた。
砂を積んだ船がバンコクへと何隻も通り過ぎていく。
夜になってもチャオプラヤ―川は賑やかである。
明日はパタヤに移動、はたしてKの足はどうなっている
のか?
その6に続く
kamo
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