「アウトカム」という言葉は、皆さんよくご存知だと思います。
「成果」と訳されることが多いようですね。マーケティングの世界では、「アウトプット」すなわち成果物よりも、その成果物がもたらした「成果」すなわち「アウトカム」が重視されているようです。
では、「メタアウトカム」という言葉はご存知でしょうか?
“メタ”はギリシャ語で“超える”とか“高次の”という意味があるそうです。
ですから「メタアウトカム」とは、「アウトカム」より高次の、言い換えれば、「アウトカム」のさらに先にある成果というイメージですね。
あるスポーツ選手とコーチの間での有名な話を実例として紹介しましょう。
そのスポーツ選手は、当時トッププレイヤーと何度か対戦しましたが、“尊敬しすぎて、勝つ気持ちが持てなかった”という理由で大敗したそうです。
つまり、その選手にとっては、“憧れだった選手と対戦してみたい”というのがアウトカムだったわけですね。
新しく就任したコーチは、憧れの選手ではなく“対戦相手の一人でコートでは倒すべき敵”と思うように何度も言い聞かせたということです。
そうすることで、“憧れだった選手と対戦してみたい”というアウトカムの先のアウトカム、すなわちメタアウトカムを意識させるようにしました。
そして、“私は誰にでも勝てる”と自分のことを信じることができたとき、それまで敵わなかった相手に勝利できたそうです。
・より高い目標を設定しよう!
・それをやるのは何のためなのか意識している?
・何のために勉強や練習をするのか?
これらは、今現在、目の前に見えている「アウトカム」の先に焦点を当てる言葉です。
次のように自問してみてください。
・何のために「アウトカム」を達成するのか?
・「アウトカム」を達成することで、何を手にしたいのか?
・「アウトカム」を達成する意義は?
このように自問することで、「アウトカム」をより高い次元の目的と結びつけることができます。
より高い目的があれば、モチベーション・コントロールに役立ちます。
アウトカムの達成が、より良い将来や未来、より高い目的につながっている方が、達成できる確率が上がるからです。
これが「メタアウトカム」です。
「アウトカム」を設定する際には、「メタアウトカム」も設定しましょう。
今現在やっていることが、単なる自分の成功というだけでなく、自分の人生のためとか家族のためと感じることができれば、よりモチベーションが上がりますよね!
自分の人生、あるいは家族のためというより大きな目的のために成功しなければならない。
このように、アウトカムに対して使命感を感じることができれば強いです。
そうなれば、モチベーションはアップし、実行力を増やすことができます。
達成する確率が高くなるのは当然です。
「メタアウトカム」を設定すれば「アウトカム」は通過点と言えるでしょう。
通過点なのですから、達成できて当然です。
このように、より大きな目的や使命感は、成功するための活動を支えています。
ですから、「メタアウトカム」を意識的に設定し、「アウトカム」と共に焦点を当てましょう。
そうすることで、成功の確率をあげましょう。
例えば、大学入試を例にとって考えてみましょう。
大学入試を受けて志望校に合格するのが「アウトカム」だとすると、
その大学に入って何をしたいのか?
その大学を卒業して何がしたいのか?
というのが「メタアウトカム」にあたります。
何のために、その大学に入るための試験勉強をそているのかがはっきりしている方が受験に対するモチベーションが高くなると思いませんか?
ネットビジネスでも同じです。
理想の人生や家族の幸福のためにお金持ちになるというアウトカムがあったとしたら、モチベーションはいっそう高まりますよね。
また、他人のメタアウトカムについても興味を持ちましょう。
どんな人でも、なんとなく自分の人生観を持って生きていると思いますが、何かより大きな目的や意義のために生きたいと潜在的に思っているのではないでしょうか?
人の行動や反応がどんなメタアウトカムの達成を求めているのかということを意識してみましょう。
それが意識できるようになれば、相手への理解がより深いものになります。
そうすることでラポールを築くことに役立ちます。
ラポールを築くことができれば、ビジネスの成功に役立ちます。
「メタアウトカム」という考えにより多く触れ、成功をより加速させてください。
ippei
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