私が「MP」という考え方に出会ったのは、自己理解を深めたいと思っていたときでした。
入院生活やリハビリを通じて、自分の行動パターンや思考の癖を見つめ直す時間が増えたこともあり、「もっと自分をうまく活かせる方法はないか?」と模索していました。
そんなときに出会ったのが、MP(Meta Program)=メタプログラムと呼ばれる、無意識レベルで人の思考や行動に影響を与える“フィルター”の存在でした。
このフィルターは、誰にでも備わっていて、私たちは無意識のうちにそれを通して物事を見たり、判断したり、行動したりしているそうです。
たとえば、「誰かに言われてやるとやる気が出る人」と「自分で決めたことじゃないと動けない人」がいるように、人によってやる気の源や行動のスイッチが違いますよね。その違いの背景にあるのが、このMPのフィルターです。
成功を加速させる14のMPフィルターとは?
MPには14種類のフィルターがあり、自分の思考傾向や動機、判断の仕方などを客観的に把握するための手がかりになります。
たとえば私は「他者注視型」の傾向が強く、自分の内面よりも相手の反応や期待に敏感に動くタイプでした。この傾向は、人のサポートをしたり共感したりするには強みですが、逆に「自分が本当にやりたいことは何か?」という視点が抜け落ちてしまうこともあります。
MPを学ぶことで、自分のパターンに「気づく」ことができ、さらに「必要に応じて調整する力」もついてきます。
ここでは14のフィルターのうち、いくつかをご紹介します:
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【MP01:クライテリア】価値観や判断基準の傾向
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【MP02:方向性】“問題回避”型か“目標志向”型か
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【MP04:理由】なぜそれを選ぶのかという行動の動機
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【MP08:注意方向】内向型か外向型か、どこに意識が向きやすいか
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【MP13:確信のチャンネル】どういうときに「納得するか」の感覚
こうしたフィルターを知ることは、自分自身の成功だけでなく、「相手の成功を支援する力」にもつながります。
たとえば、コーチングやセールス、カウンセリング、育成、教育など、人との関わりがある仕事では、相手のMPを理解して関わることで「伝わり方」がまったく違ってきます。
ベター・プラクティスとは「成功の型」を身につける仕組み
MPの理解と並んで、私がとても興味を持ったのが「ベター・プラクティス・セット・プログラム」でした。
これは、成功者の思考・行動パターンを“再現性のあるモデル”として体系化したもので、7つの心理モデルとMPアナリシス(フィルター分析)を使って、自分の可能性を引き出す仕組みです。
印象的だったのは、「成功は才能ではなく、プロセスである」という考え方です。
どんな人でも、成功者のような思考プロセスや行動の仕方を身につければ、結果は後からついてくるというもの。そして、それを可能にするのが以下の7つのモデルです。
ベター・プラクティスの7つの心理モデル
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MPアナリシス
自分や相手の無意識のパターンを可視化し、成功に必要な要素を見つけます。 -
WFO(Well Formed Outcome)
ただの夢や願望を、達成しやすい“整えられたゴール”に変える技術。目標が具体化することで行動が加速します。 -
スコア
問題や制限を構造的に整理することで、解決への道筋を明確にします。悩みの「ごちゃ混ぜ」を分解してクリアにする感覚です。 -
ビジョン
過去の体験や成功体験を「資源」として再発見し、未来への推進力に変えるワークです。私はこれで、自分の過去を肯定的に捉えられるようになりました。 -
ニューロジ調整
信念・価値観・行動など、内側のズレを調整して、よりパワフルに目標に向かえるようになります。 -
ポジチェン(ポジションチェンジ)
自分・相手・俯瞰の3つの視点を持つことで、よりよいコミュニケーションや判断ができるようになります。 -
ディズニー&チェーンモデル
夢を現実にするための計画づくり、そして「できて当然」と思えるセルフイメージをインストールします。
学んで終わりじゃない。日常で“使う”ことが価値になる
私はこれらを講座や実践の場で学び、日常生活や仕事、リハビリの中でも活用してきました。
特に印象的だったのが、WFOで目標を設定したときのことです。
「退院後にKindle出版をしたい」「自分の体験を役立てて誰かを励ましたい」と書いたとき、はじめはどこか遠い夢のように感じていました。
でも、WFOで明確に「どうなったら達成か」「そのために何をするか」「最初の一歩は何か」と書き出していくと、不思議と“現実味”が増してきました。
実際に、その後の行動が自然と変わっていき、小さな目標が少しずつ叶っていきました。
MPとベター・プラクティスは、「自分を知って、自分を動かす仕組み」なんだと体感しています。
最後に:成功を“型”でとらえるという考え方
「成功する人は特別」「私は凡人だから…」と思っていた頃もありました。
でも今は、「成功は、思考と行動の“型”を学べば誰にでも近づけるもの」だと感じています。
MPやベター・プラクティスの考え方は、特別な人のためのものではなく、「自分らしく成功したい」と願うすべての人のためのツールです。
もしあなたが今、「もう少し自分を理解したい」「もっと成果を出したい」「誰かをサポートできる力を身につけたい」と感じているなら、MPとベター・プラクティスは必ず役に立つはずです。
私もまだ学びの途中ですが、この仕組みと出会えたことが、これからの人生の大きな支えになっていくと確信しています。
モーリー
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