正解って、いったい何なんだろう?
部活やアルバイト、会社など、どんな場でもいろいろなタイプの先輩や上司がいますよね。当時の私は、そんな人たちを見て「どのやり方が正しいんだろう?」とよく考えていました。
例えば、強いポリシーを持っている人がいました。彼らは「これが正しい」と確信を持って作業のやり方を教えてくれます。新人にとっては指示が明確なので、最初はやりやすく感じるものです。でも、慣れてくると「ちょっと押し付けが強いな…」と感じることもありました。
一方で、ほとんど教えてくれないけれど、自分の作業はどんどん進める“ゴーイングマイウェイ”な人もいました。見ているこちらは「え?自分で考えろってこと?」と戸惑うことも。
さらに、「〇〇さんが言っていたから、こうするのが正解」と、上の意見をそのまま流すだけの人もいます。自分の意見がないように見えるので、ちょっと頼りなく感じることもありました。
そんな中で、私が「大人だなぁ」と感じたのは、ポリシーを持ちつつも人に押し付けない人でした。新人がやり方を聞いても、「人それぞれだからね」と柔らかく返してくれます。紳士的で素敵だけど、正解を知りたい新人には少しモヤモヤが残ることもありますよね。
では、自分が先輩になったとき、どんな人でいるのが正解なんでしょう?
実は、「〇〇なタイプの人」と決めつけるよりも、「この人は今、どんなフィルターを通して物事を見ているのかな?」と推測してみるのが、成功につながるヒントになるんです。
■ 成功を加速させる「ルールのフィルター」
「ルールのフィルター」は、自分や他者に対して、信念やノウハウをどう適用するかを分類したものです。4つのタイプに分かれます。
自己適用型
自分が信じるやり方が正解で、他の人にも当てはまると考えるタイプ。
指示が明確で、チームを引っ張る力があります。ただし、押し付けが強いと反発を招くことも。
自己完結型
自分の信念を大事にするけれど、他人にはあまり関心がないタイプ。
一人で完結する仕事や専門分野で力を発揮しやすいですが、協力が必要な場面では孤立することも。
迎合型
周囲のやり方や成功法則を取り入れ、従うタイプ。
すでに成果が出ている方法を採用できるので、効率よく結果を出せます。ただし、独自性が生まれにくいのが難点。
自他尊重型
自分のやり方を大事にしつつ、他者の方法も尊重するタイプ。
柔軟で器が大きく見えますが、具体的なやり方を示さないと、特に新人には「結局どうすればいいの?」と混乱を招くことも。
どのフィルターが正解かは、状況や相手次第です。
たとえば、リーダーとして指針を示すときは「自己適用型」が役立ちますが、専門性を突き詰めるなら「自己完結型」が強みになります。また、新しいことを学ぶときには「迎合型」が、チームをまとめるなら「自他尊重型」が効果的かもしれません。
あなた自身はどのタイプが強いでしょうか?
今の自分を振り返り、場面に応じてフィルターを使い分けられるようになると、人間関係も仕事の成果もグッと変わるはずです!