物語の中で、個性豊かなキャラクターたちが集まり、共に旅をするストーリー展開は、ゲームやアニメ、映画などで多くの人を惹きつけます。主人公が仲間と出会い、パーティーを組んで冒険を続ける過程には、キャラクターごとに異なる「仲間になる瞬間」があります。実は、この過程には私たち自身の「納得のプロセス」が反映されているのです。
キャラクターごとの仲間になる瞬間
物語を振り返ってみると、キャラクターによって「仲間」と確信するタイミングが異なります。
出会ってすぐに意気投合し、仲間になるタイプ
何度も協力や対話を重ねて信頼を築くタイプ
長い時間を共に過ごして、自然と仲間と感じるタイプ
最後まで明言しないが、行動で示すタイプ
これらのパターンを見ていると、現実世界でも「人や情報をどのように受け入れるか」というプロセスと重なることに気づきます。このプロセスを体系化したのが「納得の時機のフィルター」です。
納得の時機のフィルターとは?
「納得の時機のフィルター」とは、私たちが何かを確信したり、学びとして取り入れたりする際に働く無意識の判断基準です。大きく4つのタイプに分類されます。
回数型:一定回数の情報に触れることで納得するタイプ。「3回聞けば理解できる」といった発言が特徴的です。
期間型:一定期間を経て、情報が熟成されることで納得するタイプ。「1週間考えてみて納得した」という感覚が当てはまります。
直観型:瞬間的にピンとくるタイプ。「これだ!」と即座に確信する人です。
疑心型:何度情報に触れても確信せず、毎回再評価するタイプ。「毎回確認しないと不安」と感じるのが特徴です。
自分のフィルターを診断してみよう
次の質問に直感で答えてみてください。
友達になるまで、どれくらいかかりますか?
A. 何度か会えば分かる
B. 一定期間が必要
C. 会えばすぐ分かる
D. 毎回判断が必要
相手が仕事に向いているかどうか、どれくらい見れば分かりますか?
A. 何度かその場面を見れば分かる
B. しばらく時間をかけて見て判断する
C. すぐに分かる
D. 何度見ても決めつけられない
「この人は成功する!」と確信するまでにどれくらいかかりますか?
A. ある回数接してみる
B. 一定期間接してみる
C. 直感ですぐ分かる
D. 何度見ても確信できない
講座などを受講して「これだ!」と納得するのはいつ?
A. 何度か同じ話を聞いたとき
B. 習ってしばらく経ってから
C. 習った瞬間
D. 実際に役立てたとき
Aが多い人は「回数型」、Bが多い人は「期間型」、Cが多い人は「直観型」、Dが多い人は「疑心型」といった傾向が見えてきます。
学びを最大化するためのフィルター活用法
このフィルターを意識することで、学習や人間関係をよりスムーズに築けるようになります。たとえば、
回数型の人は、同じ内容を繰り返し学ぶことで理解を深める
期間型の人は、じっくり時間をかけて情報を寝かせると納得が生まれる
直観型の人は、まず体験してみることで学びを得やすい
疑心型の人は、あえて情報を信じてみる時間を作ることで新たな視点を得られる
物語のキャラクターがそれぞれのやり方で仲間を確信するように、私たちも自分に合ったフィルターを知り、学びや人間関係に役立てていきましょう!