焚き火の魅力を考えてみる。贅沢な癒しの時間

アウトドア好きですか?

アウトドアで欠かせないものといえば
個人的には焚き火だと思います。

ですが、とても残念なことなのですが、
最近はどこでも簡単に焚き火ができる状態ではなくなってきています。

一部のキャンプ場では燃えカスをそのまま放置していたり、
芝生の上で焚き火をして焼け跡になってたり・・・

多くのキャンプ場で直火禁止になったのは、
こうした一部のキャンパーのマナーの悪さが原因の一つなのかもしれませんね。
自然の中で楽しむのだから自然を壊さずに元に戻すこと。
それが最低限の焚き人としてのマナーではないでしょうか?

ではナゼ焚き火に惹かれてしまうのでしょうか?

遙か昔に人が「火」を手に入れてから
「火」は人を守ってくれました。
人類発展の最大の要因は火を手に入れたことかも。
人の営みの傍らに「火」があった。
人は火を操る術を知り、
火を用いて道具の開発、改良をしてきた。

すなわち、焚き火は人類の原点であり安心の象徴と言ってもおかしくない。
火への想いは人間のDNAに刷り込まれているのかもしれない。

焚き火には
「明かりを灯す」
「暖をとる」
「調理をする」
の3つの役割があると思う。

焚き火で・・・
住居に明かりを灯すことで、
夜間でも活動できる環境が確保され、
明かりは虫や獣などの外敵から身を守る事が出来た。

焚き火で・・・
冷えた身体を暖めたり
濡れた衣類を乾かして寒さから身を守る事が出来た。

焚き火で・・・
食物や水を加熱調理すれば、
安全にタンパク質や炭水化物などの
必要な栄養素を容易に口にできるようになった。

このように焚き火は衣・食・住に密接に関係しているのです。

また、火を起こすことは大変です。
そこで、火はみんなで使うものとなり、
集団生活の必要性が増して今日の社会に繋がっているのです。
火が進化する上で欠かせないものであった事が、
焚き火に対する思いに繋がっているのかも知れませんね。

焚き火の炎を見つめながら過ごす時間は
自然と心が穏やかになって、心身共に癒されていると実感できます。
焚き火を前に、日常から心を解き放つ開放感。
心のぜいたくな時間がゆっくりとながれだす。

一度、焚き火を囲んでいる所を目を閉じて想像してほしい。

焚き火の炎のゆらめきを眺める・・・
焚き火の独特の香り・・・
時折、薪が爆ぜてパチパチと心地よい音を奏でる・・・
炎のぬくもりが、やわらかく体を包む・・・
焚き火料理のにおい・・・
新しい薪を追加する
おき火になると焚き火は柔らかに瞬く・・・

どうですか?
想像だけでも少し癒された気持ちになりませんか?

焚き火は眺めているだけで心を和らげてくれます。
暗闇の中で灯る明りは一人でいる時には
孤独や不安を和らげてくれます。

焚き火によるヒーリング効果は、
自然界に存在する波長「1/fの揺らぎ」の法則によるもので、
何時間見ていてもまったく飽きないその揺らぎが、
人の心を癒すのに効果的だと言われています。
文明が発達しアナログからデジタルへと
目まぐるしく変化してく
現代社会の中では曖昧な「揺らぎ」は
徐々に薄れていっています。
最近ではオール電化が進んだりで以前に比べ、
家庭の中では炎を見る機会も少なくなってきました。

かつて日本の家には囲炉裏やかまどがあって、
火を囲んで食事をし、暖をとり、団らんし、安心して眠る。
日々の生活は火を焚く炉や囲炉裏を中心に営まれてきました。
私が子供の頃にも、各家庭に焼却炉があったり、
秋には集めた落ち葉で焼き芋を焼いたりと、
生活の中に火や炎がありました。
こたつや鍋でも同じことが言えるます。
人は暖かくて明るい場所が好きなんです。

しかし現在はたとえ敷地内であっても
火を焚くと消防署に通報されて罰せられる時代です。
オール電化が進みガスコンロはIHクッキングヒーターに、
石油ストーブもエアコンに取って代わり、
本当に家庭内でも火そのものを見る機会も少なくなってきました。
火そのものが遠い存在になってきています。

しかし、大自然と関わりが薄くなってきた今だからこそ
現代社会のストレスや緊張を癒すためにも
「1/fの揺らぎ」の法則は有効であると思います。
ただ、そういう理屈ではない世界にこそ
焚き火の魅力があるのかもしれませんね。
焚き火を見ているだけで何となく落ち着き、
素直な気持ちになれるのは悠久の昔からの
遺伝子がそうさせているのではないだろうか。

焚き火のまわりに人が集まることで
自然と会話が生まれてくる。
ただ、同じ火を見つめて。
時々、薪を動かして。
相手の顔など見なくてもいいし、
無理に話す必要なんてない。
そう!あくまで自然体でゆっくりと・・・。
心地よい距離感と和らぐ一体感の中で、
贅沢で特別な時間を共有できる。

焚き火のまわりは、
お互いに無理をせず、ありのままの自分でいられる場所。
焚き火ってコミュニケーションを自然な形で促してくれるバイプレーヤー。

心理学では「安心安全な場」と呼ばれるものがあります。
何を話してもよい。
批判や否定がない。
自己開示と他者受容の両方がないとできない場です。
焚き火は自己開示と他者受容の両方を演出してくれる場です。
焚き火はフラットなコミュニケーションと
人とのつながりをつくれることが魅力の1つではないでしょうか。

さあ、焚き火の魅力を語ってきました。
誰でも簡単に癒しの空間を作れます。
ですが、火を扱う以上は安全管理をしっかりすること。
バケツに水を入れて置いておくなど
安全管理を怠らないことを意識して楽しんでください。

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isosi

isosi

美味いお酒と肴を愛する40代のisosiです。 そろそろ人生の後半戦を迎えるにあたり、「もっと人生を楽しめるはず!地元だけじゃなく日本中の美味しいお酒と肴を食したい!」そんな夢をかなえるにはもっと自由な時間と自由なお金が必要なことに気づいたおじさんは、会社だけの収入に頼ることに不安を覚えインターネットビジネスに興味を持ちました。今も日々勉強中ですが、毎日新たな刺激を得ているという意味では楽しく過ごしています。どうぞよろしくお願いいたします。

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