あれは新婚旅行のとき。

もはや遥か過去の話になってしまうが、

「何としてもヨーロッパに行きたいっ！」

という当時の私の心からの叫びに従い、

新婚旅行という

社会的にも会社的にも合法的な長期旅行の行き先に

イタリアを選択した。

数あるヨーロッパ諸国の中で

なぜイタリアを選んだのか。

新婚旅行はヨーロッパ、

これだけは決まっていた。

最終候補は二つの国、

ドイツとイタリア。

けっこう悩んだ。

どっちも回るという選択肢もなかったわけではない。

ただ、せっかくの長期旅行、

移動で時間を取られて、移動疲れで

観光に時間が取れないのは避けたかった。

なので、行くならば一点集中！

一か国の近隣都市に的を絞ることにした。

この条件を決めたことで、候補はほぼイタリア一択になった。

だが、ここで決めてしまうのは早計と考える。

何といっても、一生に一回（そうでない場合もあるがｗ）の

新婚旅行である。

そこで、観光ポイントを比較してみた。

まずはドイツ。

ドイツに行きたい理由は

「古城を見たい！」だった。

ドイツの古城といえば

ノイシュヴァンシュタイン城。

シンデレラの舞台とも言われる有名な観光地である。

観光ガイドブックの写真は何度も見た。

その都度、その空間に行ってみたいという衝動が沸き起こった。

そしてもう一つの理由は

本場ドイツのビールとソーセージである。

あの、樽のような大きいジョッキで

「ビール純粋令」に従って醸造された

本場のエールビールとラガービールを

まさに鯨飲しながら飲み比べたいっ！！

そして、

つまみはもちろん、

ドイツの主食と言われるソーセージ！

もう、これだけで一日３回は至福の時間を味わえる！

ただし、これには切実な否定的意見があった。

肯定するのは私。

新婚旅行の話である。

否定派の意見の急先鋒は

当然、新婚の対となる相手であるｗ

その本質を突いた意見はこうだった。

「ビールもソーセージも、日本で買えるでしょ。」

・・・・・・確かに。。

「ドイツで飲んで食べるから価値があるのだ！」

と反論しようとしたが、

相手はさらに、とどめを刺しに来る。

「私はお酒飲めないし、一生に一回なんだから、酒のことは抜きで考えて。」

「・・・はい。」

ほぼ決まりである。

そして、自分の中にも疑問符はあった。

それは

古城に行きたいという衝動のこと。

私が古城に惹かれる理由は

中世の騎士の時代観が好きだったことによるのだが、

「観光地」である「古城」で

果たして中世の雰囲気を味わえるのか？

という疑念だった。

近隣にある日本の古城の内部見学もしたことがあるが、

「侍」の時代感は得られなかったことを鑑みると

憧れという期待が逆に失望に変わるかもしれない。

などと、

ドイツに関しては、いまいち決定感に欠けていた。

消去法ではないが、

行き先はイタリアに決定した。

この決定は、ドイツの一方的降伏というわけではなく、

私の当時の嗜好と偏向と思い込みから来る判断基準に置いて

イタリアの持つ優位性も多々あったことは間違いない。

次回、イタリアの選定理由を列挙する。

つづく

 
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きりたん

お酒とお肉をこよなく愛する４０代。 妻子を抱え、サラリーマンでお小遣い制の人生を歩んでいる。 もっと人生を楽しみたい！人生を楽しむためにはもっと自由な時間と自由なお金が必要なことに気づいたおじさんは、インターネットを使ってお小遣いを増やすことに成功する。 自由に使えるお金が増えると時間を楽しく使うことができることを経験する。さらに飛躍し、会社に勤めている時間をも自分の時間とすべく 収入アップへの階段を日々上り続けている。 日本のおじさんたちにはもっと元気が必要だ。そのためには、毎日会社に通いたまの休みも家族サービスや接待で費やし、少ないお小遣いをやりくりして安いお酒で我慢している、かつての私と同じような状況にいお父さんたちに自分の経験したお金を増やすテクニックを伝え、オヤジの威 厳を取り戻したパワーあふれる日本社会を築くべく、自分の得たインターネット収入の知識を世に伝え続ける。

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