みなさんは学校時代のことを思い出すと、
どんなことが頭に浮かびますか?
やさしかった先生の顔、ひそかに好きだった人のこと、
夢中になって取り組んだ部活動や趣味など、
人それぞれいろいろな思い出があるでしょう。
学校生活では、先輩と後輩という上下関係があって、
年上の人を敬う気持ちや礼儀を自然と身につけていきました。
また、時間割に沿って決まった時間に授業が始まるので、
遅れてしまうと先生から厳しく注意されることも日常の一部でしたね。
私が中学生だったときのこと。
とてもおもしろい先生がいました。
この先生は、
授業中に居眠りしている生徒にはまったく注意しないのに、
遅刻だけはとても厳しく叱る先生だったんです。
たった1分の遅刻でも
「どうして遅刻なんてしたんだ!!!」
と顔を真っ赤にして怒られました。
そんなとき、まだ子どもだった私たちは、
いろいろな言い訳をしたものです。
「電車に間に合いませんでした」
と交通機関のせいにしたり
「親が実家に帰っていて、自分で起きる習慣がありませんでした」
と家族のせいにしたり
「なんすか、オレ、遅刻するような人間なんすよ」
と開き直ったり
「学校に来ただけいいでしょう、遅刻しても来ることが大切なんです」
と強がったり
「学校の場所が悪いんですよ。家から遠いから!」
と学校のせいにしたり…
でも、本当は誰のせいでもなく、
自分自身の問題だったんですよね。
ちなみに、有名な話があります。
松下電器(今のパナソニック)を創業した
松下幸之助さんは、
自分の運転手のミスで会社に10分遅刻したとき、
なんと自分自身に対して減給処分を行ったそうです。
社長である自分が遅刻したことに責任を感じ、
自ら罰を課したのです。
この話は会社の従業員の心に深く響き、
時間を守ることの大切さを教えた
有名なエピソードになりました。
時間を守るということは、
相手の時間を大切にするということ。
そして約束を守るという誠実さの表れでもあります。
学校生活で学ぶ大切なことは、
教科書の内容だけではなく、
こうした人として大切な心構えだったのかもしれませんね。
皆さんも、時間を守る習慣を身につけて、
周りの人から信頼される人になってくださいね。

kuzo

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