触りやすい顔のツボの紹介をしていきたいと思いますが、その前に体と顔の関連についても説明していきますね。
体になにか症状がある場合、必ず「脊椎」にも症状が現れます。
脊椎に沿って首の付け根から仙骨に到るまで膀胱の経絡が走り、その経絡上に六蔵六腑の「兪穴」なるツボが存在しているのです。
そして六蔵六腑の変動がその兪穴に緊張や弛緩などの姿をもって表現されてきます。
例えば、背中の肩甲骨の少し下あたりには肝兪という肝臓の状態が現れるツボがあり、精神的ストレスが肝臓に負担をかけると、精神的な緊張から肝臓にも緊張が強いられ、その変動は背中の肝兪というツボに現れます。
そうすると、その部分の筋肉にもその緊張が及んで「背中が凝ったな」という症状をもたらします。
このように全ての骨格がそうであるように、脊柱も筋肉群によって囲まれて連動しているが、その関連する兪穴の姿がその脊柱を囲む筋肉群にも現れます。
凝りや弛緩などは慢性化すると自覚症状が無くなってきます。
脊柱は可動性をもっているので、その筋肉の緊張や弛緩は、その可動性に偏りや歪みを生じることになります。
それは自ずと脊柱の運動制限をもたらしてきて、よく「背骨がずれる」などという表現が用いられますが、その背骨の歪みはそれを囲む筋肉群によりもたらされ、それはその筋肉群と連動する六蔵六腑の兪穴の姿が反映されていることになり、結局はその兪穴と関連する六蔵六腑にその原因が帰着されてきます。
要するに、よく言われる「背骨の歪み」や「背骨のずれ」は姿勢や運動性、冷えなど外界にその原因が問われる場合もあるが、ほとんどが六蔵六腑にその原因が帰着されると言えます。
なので、ゆっくりと背中を前後・左右・捻転して動かして見ると、背中に凝りや背骨の歪み・ずれがあると運動制限を強いられていることに気づきます。
その時に、強くそれを感じる場所の兪穴から、その兪穴に相当する六蔵六腑の疲れや緊張を感じ取ることができるので、その臓腑に関連する顔面のツボを操作して、再度その運動制限を調べるとスムーズになっていきます。
これまで説明した方法だと、少し場所を要するので、電車や車の中や、お風呂やトイレなどではやりにくいのですよね。
そこで、背骨の上下相関の関係を応用します。
脊椎は頸椎・胸椎・腰椎と三部分に分けられていますが、実は胸椎や腰椎の歪みや凝りは頸椎部に反映されるんです。
なので、首全体の運動をゆっくりとして、首の全体的な硬さや凝り具合などを調べ、更に首をどの方向に動かした時に、運動制限あるいは凝りや違和感があるかなどを確認します。
そこから臓器との関わりを類推して、その臓器に相当する顔面のツボを刺激します。
顔のツボを操作する手順を参考にあげておきますね。
運動テストとして首を大きく左右に1回ずつグルっと回し、凝りや可動域制限を調べておきます。この運送テストは、やりすぎると硬い筋肉が無理に伸ばされて炎症を起こしかねないので、1回のテストで1~2回程度にしておきましょう。
そうしましたら、軽い歪みを矯正するツボをご紹介します。
前額部の髪の生え際で、ちょうど瞳からの線上と交差する所で、[曲佐]という足の太陽膀胱系のツボを刺激します。
「曲差」に指を軽くタッチして振動させるような感じで、わずかに指の先で皮膚1枚が動くような要領で動かします。
その時に顔全体にその微振動が伝わるように意識して行います。
要領としては、片方の手で左右のツボをそれぞれ親指と中指で30秒程行い、次にもう一方の手で同様に30秒程行います。
終わったら効果を調べるために、ツボを押す前に回したようにゆっくり回します。
役1分ほど行えばよほどの酷い凝りや歪みでない限りは効果が出て、首が柔らかくなったり、可動域も広がると思います。
慢性的な凝りや歪みがある場合は、凝りやスムーズにいかない部分が残るので、この続きの対応はまた次回アップしますね!
ふくすけ
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