皆さんは、普段生活をされていて、
職場の人、同じ習い事をしている人、近所の人、ママ友・・・など
色々な人と接する機会があると思います。
その中のある人が、あなたへアドバイスをしてくれたとします。
そのアドバイスに対して、
この人の言うことだったら
『信頼できる』
『一度聞いてみようかな』
『素直に受け入れられる』
この人の言うことだったら
『話半分で聞いてしまう』
『助言をしてくれているのかもだけど少しイヤな気分になる』
というように
同じことを言われても違う印象を持ってしまうことがあると思います。
好意的に受け取れる相手と否定的に受け取ってしまう相手の間には
どのような違いがあるか考えてみて下さい。
立場が上の人や年上の人のように、
目上の人を敬おうという文化がありますが、
目上の人の意見でも否定的に受け取ってしまうときもありますよね。
この受け取り方の違いを表す言葉として、
最も適しているものが『ラポール』という言葉です。
ここで『ラポール』という言葉の意味を知らない人のために、
少しだけ説明をしておきます。
『ラポール』とは
心理学の用語で、セラピストとクライアントの相互の信頼関係のことを表しています。
元々は、フランス語で「橋を架ける」という意味です。
その言葉の意味から、心が通じ合い、互いに信頼し合い、相手を受け入れているという意味で
使われています。
カウンセリングをする上で、最も重要な、コミュニケーションスキルの１つとされています。
近年ではカウンセリング以外の、ビジネスや家庭などの人間関係構築・改善のためによく用いられます。
いかがですか？
相手の意見を好意的に受け取れる場合、
その人に良い印象を持っているはずです。
逆に
否定的に受け取ってしまう場合、
その人に対してそこまで良い印象を持っていないと思います。
ある場面で良い思いをしたいのであれば
そこに関わる人たちとどのような関係を築いているかがポイントになってきます。
熟年離婚という言葉も流行りましたよね。
あれは夫婦の関係にラポールが築けていないことが原因です。
私はテニスを趣味でやっていますが
私なんて相手にならないぐらい上手な人と良い関係を築いています。
そのおかげもあって
私の実力では到底声のかからないような大会に参加させてもらえたり
練習会に呼んでもらえたりしています。
これをビジネスの場合で考えたらどうでしょう。
自分よりも成功をしている人と良い関係を築いていくんです。
そうすることで普段生活しているだけでは
絶対に得ることが出来ないような情報が回ってくることがあります。
嘘だと思った人は騙されたと思ってやってみて下さい。
お金はお金があるところに集まると言われているのが何故か分かりますよ(笑)
ラポールを築くためにはある程度のテクニックが必要となってきます。
代表的なものとして『ミラーリング』というものがあります。
ミラーといえば鏡ですね。
相手と話をしているときに相手の行動を後追いで真似をするんです。
例えば喫茶店でお茶をしている場面を想像してみて下さい。
相手が自分のカップに手を伸ばしお茶を飲み始めたら
自分も同じようにお茶を飲むんです。
他にも相手の話し方やリズムに合わせる『ペーシング』であったり
『キャリブレーション』『バックトラッキング』など色々とあります。
そんなにたくさんあるのと思われるかも知れませんが
イチから少しずつ学んでいけば大丈夫です。
コミュニケーション能力を上げて成功をつかみ取りましょう。
