さて、イタリア、ローマの一日が始まる。
まずは、土地勘を養うために
初日の今日は、徒歩で市内を散策する。
昨夜もホテルに近い所はレストラン探しで少し出歩いたが、
やはり夜と昼では街の様相はかなり違って見える。
ホテルのフロントでトラベラーズチェックを現金に換える。
観光旅行なので、日本の日常よりも少し多めに持ち歩くことになるが、
ローマは治安が良くないとのうわさを聞いていたのでやや控えめにする。
ホテルのロビーは人がごった返している。
様々な肌の色の人たちが
聞いたことのない言葉で会話し、にぎわっている。
この人たちも異国から来たのだろうか。
日本人と思われる人たちも多かったが、正確には分からない。
言葉を発するまでは、中国なのか韓国なのか、はたまた別か。
肌の色が同じというだけで、幾分安心はする。
ホテルのエントランスから外に出る。
ホテル前の歩道沿いには、観光バスが何台も並んでいる。
オプションツアーの人たちはこのバスに乗るのだろう。
私たちも、明日以降は毎日のようにオプションツアーを組んでいるが、
これだけバスが多いのでは、バスを間違いそうだなとまたまた不安になる。
外の空気は、、、ぬるい。
まだ日が昇りきってはいないはずなのだが、
気温は不快に感じるほどであった。
どちらかといえば、気温というより湿度だろうか。
昨日の日中に太陽に温められた石畳が、
夜の冷気でも冷め切る事が出来ずに
夜が明けた今でも熱気をじわじわと熱気を発している感覚だ。
足元からこみあげてくる湿気と熱気は心地よいとは言えなかった。
バスの並びを抜け
すこし広い通りに出る。
通りの名前は分からない。
ガイドブックの地図と、読めない標識の文字を必死に照らし合わせて
今いる現在地と向いている方向をまずは確認しなければならない。
ちなみに、私は方向音痴である。
日本ならば、感覚で移動する事もあるが、
ここ、ローマでは恐ろしくてそんなことはできない。
さすがに命までは取られないだろうが、
何しろ一生に一回の新婚旅行である。
迷っている時間などもったいないの一言に尽きる。
ガイドブックを片手に、時々立ち止まりながら道を歩く。
ガイドブックとカメラを交互に持ちかえなければならないので結構忙しい。
しかも、カバンはひったくり防止のために肩から袈裟懸けにしている。
カバンのチャックを開けようとするたびに、
カバンは背中側に回ってしまっており、その都度肩にかかる紐がこすれる。
初日の1時間を待たずして、露出している首回りがヒリヒリしてきた。
先が思いやられる。
そんなこんなで
足元とガイドブックと標識をかわるがわる見つめながらも
初日最初の目的地、
トレビの泉に到着する。
きりたん
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