海外旅行単発追憶~新婚旅行イタリア編13

新婚旅行で初の海外旅行。

初のヨーロッパ、イタリアの地。

ローマでの、初の海外の夜。

 

その時、私は

初めて見るトイレで悩んでいた。

 

もう一つの便器のようなのは、

多分便器ではない。

 

そこまでは分かった。

 

その次に来る問題。

 

備えつけのトイレットペーパーが少なすぎる。

 

フロントに電話をしようか。

だが、言葉は通じるだろうか。

何しろ、海外は初めてなのである。

 

そもそも、部屋の電話はフロントに通じているのだろうか?

 

電話が通じて、言葉もなんとか通じたとして、

部屋にボーイさんが来るとなったら、

いくらチップを払えばいいのだろう?!

 

イタリアは治安がいい方ではないらしいし、

怖いボーイさんだったらどうしよう?

 

 

などなど

 

正しい方の便座に座りながら、色々な考えが頭をよぎる。

 

いつまでもトイレにいても仕方がない。

明日に備え、早々に眠らなくては。

 

と、部屋に戻ってきたときに

なにやらメモ用紙のようなものが目に入った。

 

日本語ではないのでよくわからないが

どうやら、ホテル側に何か伝えるための伝言メモの用紙のようだ。

 

よし、

とりあえず、この紙に、

「紙をくれ」と書いておこう。

 

ローマ滞在中は全て同じ宿なので

この部屋にはあと4回ほど宿泊する事になる。

 

明日の夕方宿に戻ったときには

トイレットペーパーが補充されている事を願って。

 

さあ、メモを書いて休もうとしたとき、

「待てよ。イタリア語で「紙」ってどう書くんだ??」

 

まさか日本語で書いても伝わるまい。

なので、英語で書くことにした。

 

あれ、

ペーパーの綴りってどうだっけ?^^;

aとeがどっちだか分からず苦戦したが、

どうにかメモを書き終え

ようやく身体を横にすることができた。

 

かなり疲れているはずだ。

きっと、すぐに眠れるだろう。

だが、初夏のローマの夜は明るかった。

これが白夜なのだろうか。

 

緯度?経度?

どっちがどっちなのかは忘れたが

ヨーロッパ圏は北極に近い。

 

そして、ローマの夜は騒がしかった。

ローマはイタリアの首都である。

 

日本だって、東京の夜は騒がしいところもあるだろう。

ただ、確かあの時のホテルの部屋は

5階よりは上だったはず。

 

そんなところまで

人の喧騒が聞こえてくる。

当然のことだが

耳をそばだてると

日本語ではない。

何を話しているのだろう。

異国の夜に、やや興奮気味になった。

 

 

 

 

それでも、

疲れが上回ったのだろう。

気を失ったように眠りこけた。

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きりたん

きりたん

お酒とお肉をこよなく愛する40代。 妻子を抱え、サラリーマンでお小遣い制の人生を歩んでいる。 もっと人生を楽しみたい!人生を楽しむためにはもっと自由な時間と自由なお金が必要なことに気づいたおじさんは、インターネットを使ってお小遣いを増やすことに成功する。 自由に使えるお金が増えると時間を楽しく使うことができることを経験する。さらに飛躍し、会社に勤めている時間をも自分の時間とすべく 収入アップへの階段を日々上り続けている。 日本のおじさんたちにはもっと元気が必要だ。そのためには、毎日会社に通いたまの休みも家族サービスや接待で費やし、少ないお小遣いをやりくりして安いお酒で我慢している、かつての私と同じような状況にいお父さんたちに自分の経験したお金を増やすテクニックを伝え、オヤジの威 厳を取り戻したパワーあふれる日本社会を築くべく、自分の得たインターネット収入の知識を世に伝え続ける。

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